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第734回 ノルドストリームの破壊は米海軍がやった、気球で危機を煽ったバイデン、プレヤーレンの最新コンタクト記録
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▼今回の記事
今回はアメリカの著名なジャーナリスト、シーモア・ハーシュが暴露した「ノルドストリーム」パイプラインの爆破が、米海軍潜水部隊によって行われた事実について書く。バイデン政権は、この事実を隠蔽し、米国民の関心を逸らすために気球による中国の危機を演出した可能性がある。これがどういうことか解説する。
次に、プレヤーレンの最新コンタクト記録の一部を掲載する。
▼「ノルドストリーム」を破壊したのは米軍
それでは早速今回のメインテーマを書く。昨年の9月にロシアがドイツに天然ガスを供給するためのパイプライン、「ノルドストリーム」が爆破され使用できなくなったが、この爆破がバイデン大統領の命により、米海軍潜水部隊が行ったものであることを、世界的に著名なジャーナリスト、シーモア・ハーシュが暴露した。しかしこの事実は日本も含めた欧米の主要メディアからは完全に無視され、報じられていない。
だが、トランプ支持の「FOX News」や「One American Netowork(OAN)」、そして「Democracy Now」を始めとした左派・リベラル系のメディア、さらに、ネットの大手のニュースチャンネルでは大きく取り上げられ、それこそバケツをひっくりかえしたような騒ぎになっている。これを見ると、これからこの問題は、アメリカとドイツとの関係に影響を与える国際問題に発展する可能性が高くなっている。
●シーモア・ハーシュはだれなのか?
「ノルドストリーム」の米軍破壊疑惑を詳しく解説する前に、シーモア・ハーシュとはどのようなジャーナリストなのか書いておきたい。ハーシュは1937年生まれの85歳だ。しかし、取材能力は突出しており、21世紀になってからも数々のスクープをものにしている。現代のアメリカを代表するジャーナリストとしてあまりに著名だ。
ハーシュの名前を世に知らしめたのは、1969年に起こった「ソンミ・ミライ事件」であった。これは、ベトナムでカリー中尉が率いる中隊が、北ベトナムのソンミ郡ミライ村で女子供を中心に504人の住民を虐殺した事件だ。ハーシュは米兵が住民を虐殺している光景を撮影し、当時の大手ニュース雑誌、「ライフ」に掲載された。ハーシュはこの取材で1970年度の「ピユーリッツァー賞」を受賞している。ハーシュが撮った虐殺の写真は、当時アメリカで拡大していたベトナム戦争の終結を求める平和運動をさらに盛り上げ、和平の早期実現に貢献した。
その後もハーシュは、「ザ・ニューヨーカー」や「ニューヨークタイムス」などのアメリカを代表する主要メディアに数々のスクープを発表した。それらは、ロッキード事件の元になった多国籍企業の実態、ニクソン大統領の盗聴疑惑、撃墜された大韓航空機の実態など世界を揺るがす衝撃的な事件だった。
最近では、2004年に米軍がイラクに建設した「アブグレイブ刑務所」における米兵のイラク人収容者の虐待事件や、2014年に暴露したテロ組織、「IS」の結成に米軍が関与していた事実などがある。
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