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公認心理師永藤かおるの「勇気の処方箋」
―それってアドラー的にどうなのよ―
Vol.042/第42号
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:: 目次 ::
1.それってアドラー的にどうなのよ「ならぬものは、ならぬ」
2.ちょっと御相談がありまして 「冷たいパートナー」
3.勇気とかライフスタイルとか ―アドラー心理学のお言葉たち―
「もしもわれわれが人を愛するのなら、優しくならなければならない」
4.ナガトウカオルの出張ごはん 名古屋駅「煮込うどん 山本屋本店」
5.こんなことやってます 出演情報・著書のお知らせ
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1.それってアドラー的にどうなのよ「ならぬものは、ならぬ」
20代の真ん中くらいの頃、とある業界の月刊誌の編集者をしていました。
その前、新卒で入った会社は、知名度は抜群の、何万人も社員がいる会社だったのだけれど、
「この仕事がどうしてもやりたい!」
と思って入社したわけではなくて。
今思えばその会社にも申し訳ないし、自分にも腹が立つのだけれど、
「学校出るから(ほぼ自動的に)就職でもするか」
「これといって特にやりたいこともないし、とりあえず名前の通ってる会社でOLでもやるか」
という、本当に世間を舐めた未熟者でした。
でも入ってみると、やっぱり合わない。
それなりに楽しいこともあったけれど、日々苦痛。
で、初めて転職した先が、月刊誌の編集部で。
書店販売ではない、直販の業界誌で、編集者も4人プラス外部の編集プロダクション2名の小ぢんまりした所帯。
よくもまぁ、まったく未経験の、何者でもない私を雇ってくれたなぁと思うのですが、なんとなくそこに潜り込み、紙媒体のイロハのイから教えていただいたのでした。
すべてが覚えることだらけ。
でも自分で取材して原稿を書いたり、外部の方にいただいた原稿を手直ししたり、編集作業の一から十まで携わることができて、本当にうれしかった。
朝9時から、忙しい時は終電ギリギリまで、そしてゴールデンウィークやら年末年始やらお盆の前やらは、印刷工場が休みに入ってしまうので、進行がキツキツになって、休日出勤があたりまえだったりもしたけれど、それでも嬉々として毎日仕事をしていたなぁ。
馬車馬のように、機械がガシャンガシャン音を立てるかのように働いていたと思います。
体力的にも精神的にもホントにしんどかったけど、でも月に一回、印刷所から新しい号が納品されると、
「よし!」
という、確かな手ごたえがあったのです。
が。
(どうなった?? 続きは本文で!)
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