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日刊 大石英司の代替空港

日刊 大石英司の代替空港
日刊 大石英司の代替空港 ▲▽侵略戦争1年▽▲  新刊、昨日の朝日朝刊3面に広告が載っています。新聞を読む暇が無くてもう 三日間溜まっていますorz。 *ロシアのウクライナ軍事侵攻から1年 長期化避けられない情勢 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230224/k10013989181000.html *反対はわずか7カ国 ウクライナのロシア軍撤退など求める決議案を国連で採 決 日本など70カ国超が共同提案 https://www.tokyo-np.co.jp/article/232940 *ロシアの「侵略の連鎖」断ち切る必要、NATO事務総長が強調 https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-anniversary-stoltenberg-i-idJPKBN2UY03K  この1年、自分の予測が、かなり外れたことが一件あります。西側という無尽 蔵で無限の後背地がウクライナを支えるだろうという開戦時の確信は当たったけ れど、残念ながらロシアを圧倒するほどそれはまだフル回転していない。  で、大きく外れたのは、ロシアの経済力に関して。これも実は、私は早くから、 彼らはソヴィエト時代の封鎖経済の経験があるから耐え凌ぐだろうと書いたけれ ど、そもそもロシアは、耐え凌ぐほどの窮地に全然陥っていない。  せいぜい、西側資本のクレカが使えなくなったとか、マックや西側ブランドが 出て行ったというだけの話でしょう。タイはロシア人観光客で溢れている。  たとえばハンバーガー。日本はハンバーガーを自給できるか? と言えば出来 ません。小麦の生産量は知れているし、肉の生産には穀物飼料が不可欠だけれど、 それも輸入に頼っているから、わが国はハンバーガー一つ作れない。  でも、ロシアはそれが作れる。穀物飼料も小麦も作れるわけです。ロシア産の ダイヤだって未だに流通している。ここで、戦時経済を回すための資源と言った 時に、兵器を量産するための外貨やエネルギーという問題にも直面するわけです が、ロシアは資源もエネルギーも自前で賄えるし、それを今も買ってくれる外国 がある。型落ちの半導体を入手してミサイルも作れる。  そして、国民を食わすための肉の生産もパンも焼けるとなると、彼らは閉じた 経済でこの後もずっとやって行けるでしょう。10年でも20年でも。必要不可欠な ものは中国が援助するし、そもそもインドは堂々と売り買いしてくれる。ロシア 経済が疲弊している、ロシア人に厭戦気分が漂っているといういかなる希望的言 説にも耳を貸してはならない。ロシアを見くびるな! です。  それに対して、ウ国は日々破壊されていくし、兵力も削られて行く。今の西側 の、生かさず殺さず方式の軍事支援は、ある日突然、ウ国の崩壊、という形で意 味を失うかも知れない。そうなる前に、もっと大規模な軍事支援が不可欠です。 われわれは、もう少し、ウ国の継戦能力に注意を払うべきです。ウクライナは健

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  • 作家・大石英司が日々の出来事に関して alternative な視点を提供するマガジンです。政治経済軍事からヲタ他の柔らかい話題まで扱っています。 原則として、毎日発行です(今は月2回、日曜のお休みを貰っています)。契約上は、土日祝日及び、日本の労働習慣に照らして妥当と思われる日数の定休日を頂戴することを明言しております。 システム上、「不定期発行」となっていますが、設定を「不定期発行」にしないと、土日のお休みや、発行者の病気等によって、突然休んだ場合に、システムが事故発生中と判断して、最悪の場合、発行できなくなる恐れがあるからです。
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