第506号「芦原英幸の技術を継承するのは誰だ！」

2022/02/27 第506号 最強格闘技解体新書 The strongest martial arts manual 「芦原英幸の技術を継承するのは誰だ！」 最近よく芦原英幸先生の技術を真に 学べる道場はどこですか？ そんな質問を受けることが多くなった。 現在の芦原会館は、先代の芦原英幸 先生のサバキとは違うものだと考えて いる人が多いようだ。 試合主体であり、芦原先生の書いた サバキの技術書と違うことばかり指導 されているという話が届く。 二代目の英典氏は、小中学校の時は稽古 に参加していたが、高校ではラグビーに専念 していたため空手からは遠ざかっている。 芦原先生は、息子に空手以外のスポーツを やらすのも勉強だと言っていたが、本心は空 手をやらせたかった。 「教えることは多くあるが、あまり空手をやりた がらないんだよ」とよく愚痴をこぼしていた。 芦原先生の病気が、ALSという難病だとわかっ てからは、空手に復帰し大阪の関西本部で岸や 玉置の指導を受けさす。 なぜなら、その時すでに松本英樹は破門され 本当にサバキを指導できる指導員は、関西には 残っていなかったからだ。 現在、芦原会館は大会をやる方向へ舵を切ったが それによりサバキを追求することからは大きく外れ た方向へ行ってしまったという者も多い。 まだまだ芦原会館OBの中にはサバキを追求して いる者はいる。そうした者たちと協力体制を組みさら なる発展をのぞむばかりである。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 改訂版 「ケンカ十段と呼ばれた男芦原英幸」