『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」2月27日号
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『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」2023年2月27日号
●赤羽雄二の視点:質問には即答が効果的であり、誰でもできる●今週の相談
・機器メーカーの営業5年です。今なんとしても落としたい企業があるのですが、購買担当者が競合メーカーのファンなので、攻めあぐねています。何かヒントをいただければ嬉しいです。
・上司の指示があいまいで、かつなかなか決めてくれないので、チーム全員が右往左往しています。私はサブリーダーなので何とかしたいのですが、上司にゴマをすっていると思われないように、メンバーにも上から目線だと思われないように進めるにはどうしたらいいでしょうか。
・社内で『ゼロ秒思考』を広めたいのですが、やっかみとか気になって動けていません。何かいい方法があるでしょうか。
毎週月曜日発行
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【はじめに】
本メルマガでは、皆さんからの仕事やプライベート上の多くの悩み・質問にていねいにお答えします。メルマガを購読している方なら、どなたでも質問&相談が可能です。(ご質問: akaba@b-t-partners.com )
【『ゼロ秒思考』とは】
『ゼロ秒思考』は、マッキンゼーで14年間、その後も多くの企業、個人を支援してきた私が生み出した独自のアプローチです。
「メモ書き」によって思考と感情の「言語化」に慣れ、強化することで、どんな人でも確実に頭がよくなり、心が強くます。くよくよしなくなります。何をすべきかがわかるので、行動も早くなります。
20数年にわたって改良し、内外で実践していただいた結果、10万人以上の方に効果を実感していただいています。
誰でも、どこでもできて、お金もほとんどかからないシンプルな方法ながら、効果は絶大です。実践された方々からのコメントの一部を紹介します。
「明らかに日々の思考量や行動量が増えた」
「打てば響くような会話ができるようになった」
「オリジナルな企画書をすぐに書けるようになった」
「自分に自信がついた」
「気持ちを素直に伝えらえるようになった」
本メルマガは、この『ゼロ秒思考』をベースに、皆さんの悩みに答えていきたいと思います。
赤羽雄二の視点: 質問にはできるだけ即答する
ポイント28 質問には即答が効果的であり、誰でもできる
即答は相手に安心感を与える
質問された時は、できるだけ間を空けず、さっと即答すると相手の印象がかなり良くなります。
「そういうことはわかっていてもできない」と思われているかも知れませんが、発言内容を「発言予定メモ」に書いておけば、それほどむずかしいことではありません。会議の進捗に合わせて何度か修正しておけば、それほどあがることもありません。
話と話の間は先ほど書きましたように間を空けると良いのですが、質問への回答の最初は即答がよいという意味です。
もちろん、直前で状況が変わって発言内容を修正したほうが良い時は若干時間が必要です。それでも、もともと「発言予定メモ」と「予行演習」で準備しておけばかなり素早く対応できます。
即答が良い理由は、そのほうが相手に対してはるかに安心感を与えるからです。間違いなく、そのほうが「この人はよくわかっている」と思ってもらえます。
ちょっとしたことのようですが、即答によって伝わる回答する側の気力、迫力は場の雰囲気にかなりの好影響を与えます。
皆さんも、話し方の上手い人が質問に対して打てば響くような回答をする姿を見て、頼もしく感じたことはないでしょうか。一方、答えに窮し、何秒も間が空き、自信のない、逃げ腰の回答を見た時、「ああ、これはだめだ……」と思ったことはないでしょうか。
即答が苦手な人が多いでしょうし、即答など思いもよらないと思われたかも知れません。ところが先に述べたように、「発言予定メモ」で準備し、できれば「予行演習」し、会議の途中でも「発言予定メモ」をこまめに修正しておけば、皆さんが考えているほどむずかしくはありません。ぜひトライしてみてください。
質問に対して即答するというのは、間髪入れず「はい、そのとおりです。実際、この問題に関しましては私も検討した結果〜です」と答えたり、「おっしゃるとおりですね。その懸念がありますので私としては〜」と答えたりすることです。
「間髪入れず」というのがどのくらいかと言えば、それは、質問が終わった瞬間です。「〜についてはどうなんでしょうか?」と相手が言い終わった瞬間に、「はい、そのとおりです」「お察しのとおりです」「ご意見に賛成です」、そういった言葉を力強く発するのです。
普段の習慣の問題もあるかとは思いますが、私は一呼吸おいたりせず、常に即答を徹底しています。
即答するかどうかは単なる習慣
即答すると間違えてしまうかも知れないと心配になる人もいると思います。ところが実際は、そんなことはありません。準備さえしておけばさっと答えるのも、ゆっくり答えるのも、それほど無理せずにできるようになります。
これは、質問に対してすぐ答える習慣があるか、だらだら答える癖になっているか、というだけの差だと思います。
よく何を聞かれても、時間をとり、何秒もたってからやっと発言する人がいます。当然、わざとやっておられるのでしょうが、常にそうしたスタイルをとるのは、決して安心感を与えないと私は考えています。
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