久米信行(裏)ゼミ「大人の学び道楽」
授業や講演では話せないこと。連載やSNSでは書けないこと
毎月第1-4 火曜日発行 vol.123 2023/02/28発行
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宮崎聖地巡礼予習。祓詞奏上とマンガ古事記。小林で食べたい美食の3店
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2.大人のミュージック&LIVE
祓詞(はらへことば)を奏上できるように練習
宮崎に限らず、伊勢神宮をはじめとする全国の神社を巡る時、ぜひ憶えておくと良いのが祓詞です。
神社神道は、世界でも珍しい宗教です。聖書や経典も無ければ、戒律もありません。第二次大戦後の1946年に創設された神社本庁が、1951年に制定された宗教法人法に神社神道がそぐわないというので、敬神生活の綱領が創られたほどです。
それはこんな文章です。
神道は天地悠久の大道であって、崇高すなる
精神を培ひ、太平を開くの基である。
神慮を畏かしこみ祖訓をつぎ、
いよいよ 道の精華を発揮し、
人類の福祉を増進するは、使命を達成する所以である。
ここにこの綱領をかかげて向ふところを明らかにし、
実践につとめて以て大道を宣揚せんようすることを期する。
一 神の恵みと祖先の恩とに感謝し、明き清きまことを以て祭祀にいそしむこと
一 世のため人のために奉仕し、神のみこともちとして世をつくり固め成すこと
一 大御心をいただきてむつび和ぎ、
国の隆昌と世界の共存共栄とを祈ること
これだけ、たったこれだけなのです。
また、異教であるはずの仏教と聖徳太子の頃から自然に一体化したと思えば、菅原道真から吉田松陰まで、時の政権に追放や処刑された人までが神様になったりしています。
なんだか自由度が高いですよね。おそらくは、先住の縄文人の自然崇拝、アニミズムにもとづく原始宗教と、大陸から渡来した天皇家の正当性を伝えるための宗教が合体したからでしょう。
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