第１章　中学入試レベルの問題にチャレンジしよう　その３５５

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 算数得意化プロジェクト 　　　　　　～　算数得意化への道　～ ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ －その355－2023/03/01発行◆ 「王道」 　ちゃんと問題を読んで良く思考して解く。 　これが算数を解く上での王道です。 　解法パターンを暗記してそれにあてはめて解く。 　こちらは邪道です。 　王道の算数の学習は、解法パターンの暗記と比較するとやや面倒 くさい。 　だけどその面倒くささを乗り越えて王道のパターンで解き続けるこ とによって、思考力が育まれます。 　解法パターンの暗記は手っ取り早く成績を上げるのには効果的だけ れど、これを繰り返しても思考力は身につきません。 　１か月や２か月くらいならまだしも、王道パターンで解く生徒と邪 道パターンで解く生徒の間には明らかな思考力の差が生まれ、それが 何年も積み重なると、逆転が難しいくらいの思考力の差が生まれます。 　解法パターンの暗記にはそれなりの労力が必要となりますが、それ はあくまでも算数の学習方法としては間違っている。 　そうした間違った努力を積み重ねた生徒が、真面目に問題を読んで 思考して正しい努力を続けてきた生徒の数年分の成果を、１か月や２ か月で凌駕しようとするのは、さすがにむしのよすぎる話です。 　だから、短期間で算数の成績を上げること、定期テストのような範