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岩上安身のIWJ特報! 第590号 エコノミスト田代秀敏氏インタビュー(その9)

岩上安身のIWJ特報!
  • 2023/02/28
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第590号 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 岩上安身のIWJ特報! 急速な円安は「アベノミクス」の経済的帰結!? 世界最悪の財政危機に見舞われ、岸田政権のもと 増税による軍拡に走る日本はこれからどうなるのか? 岩上安身によるエコノミスト田代秀敏氏インタビュー (その9) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (その8)のつづき  2022年10月10日、岩上安身が行ったエコノミストの田代秀敏氏のインタビュー 第3弾の続きである。 ・エコノミスト・田代秀敏氏(IWJ撮影、2022年10月10日) https://bit.ly/3Z3S571  2013年3月から2期連続で日本銀行総裁を務める黒田東彦(はるひこ)氏が、20 23年4月8日で退任する。  第2次安倍政権のアベノミクスのもと、「異次元の金融緩和」「黒田バズーカ 」などと呼ばれた大規模な金融緩和策を実施し、株価を押し上げる一方で、国債 の大量買入れによる財政規律の低下、市場の機能低下なども招いた黒田総裁の後 任には、経済学者で元日銀審議委員の植田和男氏が決定している。  植田氏は2023年2月24日、衆議院で日銀総裁候補として所信表明を行い、「今 の金融緩和政策は適切だ」と述べて、黒田総裁の方針を継続する姿勢を示した。  「アベノミクス」の提唱者である安倍晋三元総理が死去したことで、大規模な 金融緩和政策の修正を始める可能性も想定されたが、植田氏はそれを否定したの である。  一方、2022年10月7日付け『共同通信』が、中国の2022年GDPが成長目標を割り 込むことを報じた。5.5%前後の目標が達成できないのだという。それが、中国 だと世界的なニュースになるのであり、GDPの成長率がよくて1%台とされる日 本とは、まったくレベルが異なる。  しかし、「世界最大のマーケット」である中国経済の減速は、「5.5%前後」 の成長を前提に、事業計画を立てている日本と世界中の企業に多大な影響を与え ると田代氏は指摘する。IMFは世界経済全体の見通しを下方修正した。  日本経済において、かつてアベノミクスの「プラス」の副産物として歓迎され た「株価上昇」「インバウンド」は今や見る影もなく、日本の通貨、株式、債券 がすべて売られる「トリプル安」状態である。  日本の株価は、2万8000円の付近をぐるぐると回る「鉄火場相場」の様相を呈 していると田代氏は評する。それは、もはや成長性の低い日本株には、専門のフ ァンドマネージャーがいなくなり、AIがマネーゲームをやっている状態だという のだ。

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