第591号
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岩上安身のIWJ特報!
急速な円安は「アベノミクス」の経済的帰結!?
世界最悪の財政危機に見舞われ、岸田政権のもと
増税による軍拡に走る日本はこれからどうなるのか?
岩上安身によるエコノミスト田代秀敏氏インタビュー
(その10)
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(その9)のつづき
2022年10月10日、岩上安身が行ったエコノミストの田代秀敏氏のインタビュー
第3弾の続きである。2023年現在のインフレ、金利の利上げ、財政の行き詰まり
をも予見したインタビューとなっている。
・エコノミスト・田代秀敏氏(IWJ撮影、2022年10月10日)
https://bit.ly/3Y0AlZa
田代氏が危機感を募らせた、日銀の国債引き受けが限界を迎え、「日銀に代わ
る引き受け手」を財務省が探しているとの問題。これに関して、岩上安身は、権
力で国債購入を強制できる対象は、投資家やヘッジファンドではなく個人ではな
いのかと懸念し、「戦前・戦中、そうだったように(戦時国債を国民に買わせて
)家計にしわ寄せする。あとで紙切れになるのは勘弁してほしい」と語った。
田代氏は、中央銀行が単独で国債の発行残高の半分以上を保有する現状を、「
資本主義の歴史上、前代未聞の異常事態」と指摘。この事態を生んだ動きを、破
局に向け邁進し、ブレーキをかけることのできなかった日本陸軍のエリートにな
ぞらえる。
そして田代氏は、「前代未聞の金融緩和」の帰結である以上、「前代未聞の何
かをしない限り、対処できない」と断言する。しかし、それが何であるかは、国
債発行を担当する財務省の「理財局長も『わからない』と言うと思う」と述べる
のである。
即ち、ここまで国債を発行し、異次元金融緩和をやり続け、低金利を続けてき
た、その先の出口は、自民党の国会議員はもちろん、「プロ」の財政官僚でも、
具体的には「わからない」のだという。
恐ろしい話である。
(記事目次)
◆かつて全国民に買わせた戦時国債を価値のない紙くずにしてしまった「黒歴史
」がある日本! 政府は国債の新しい引き受け手に国民を想定!?
◆「前代未聞の金融緩和」の結果が今。日銀が国債購入をやめるなら「前代未聞
の何か」をしなければならない! しかし、それが何であるかは、自民党の政治
家はもちろん、財務省の「プロ」の官僚も「わからない」と答えるだろう!
(本文)
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