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第735回 中国外務省が発表した驚愕の外交方針、米中対立は決定的か?、「エクソコンシャス・ヒューマンズ」とはなにか?
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▼今回の記事
今回は、中国外務省が発表した公式文書の内容を紹介する。もしかしたら、中国がアメリカに対する外交政策を転換しつつあるのかも知れない。最後に、「エクソコンシャス・ヒューマンズ」という新しい人類の能力について紹介する。
▼中国外務省が発表した驚愕の文書
それでは早速今回のメインテーマを書く。中国外務省が発表した驚くべき内容の文書についてだ。日本ではまったく報道されていない。
ウクライナ戦争に関係して、中国をめぐる動きが大きくなっている。まず、9月22日、ロシア訪問中の中国の外交担当トップ、王毅共産党政治局員は、モスクワでプーチン大統領と会談した。プーチン大統領は、「ロシアへの訪問を待っている」と述べ、習近平国家主席の早期訪問に期待を示した。
そして24日には、ロシアのウクライナ進攻から1年に合わせ、中国が自国の立場を示す文書を発表した。
主権と領土の一体性の尊重や、停戦の実現、和平交渉の開始など12項目を提案し、一見すると、「和平案」と受け取れる内容だった。ロシアが核の威嚇を続ける中で、核兵器使用や原子力発電所への攻撃に反対する立場も明記した。
ウクライナのゼレンスキー大統領は中国の和平案を一蹴したものの、習近平国家主席との会談を計画していると述べ、中国に期待する姿勢も見せた。
他方、そうした中でもバイデン政権による中国非難は止まらない。26日、サリバン米大統領補佐官は、中国について、ウクライナに侵攻したロシアに致死性のある支援を提供する方向には進んでいないとした上で、そのような動きを取れば深刻な結果を招くことをアメリカは明確に伝えていると語った。ただ、中国は支援の提供を進めてはいないが、その選択肢を排除してもいないと語った。
一方、ドイツのニュース誌、「シュピーゲル」によると、中国には100機ほどのドローンをロシアに提供する計画があるとして、中国のロシアへの軍事支援を警戒している。
●王毅・プーチン会談の直前に発表された文書
このように、ウクライナ戦争に関連した中国をめぐる動きが慌ただしくなる中、ある文書が中国外務省の公式サイトで公表された。王毅がモスクワを訪れ、プーチンと会談する2日前の9月20日に発表された文書だ。
これは「アメリカの覇権とその危うさ」という文書だ。王毅・プーチン会談の2日前に発表されたというそのタイミングから見て、ロシアを含めて内外に中国の対アメリカ外交の基本的な枠組みを提示する意図があったと考えることができる。その意味で非常に重要な文書である。
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