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モリの新しい社会をデザインする ニュースレター(有料版)2023年3月4日(土)号

ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- はじめに ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  2022年に生まれた赤ちゃんの数(出生数)が、前年比5.1%減の79万9728人で、1899年の統計開始以来、初めて80万人を下回ったことが、2月28日の厚生労働省の人労働統計(速報値)でわかった。  その数から国内の外国人などを除き、日本在住の日本人だけに限れば、77万人前後とみられる(井上峻輔「22年出生77万人見通し」東京新聞、付朝刊、1項)。  婚姻数は3年ぶりに前年を上回ったものの、コロナ禍で2020年~21年の婚姻数は急減しており、今回の出生率に影響した可能性がある。  また厚生労働省の担当者は、  「個々人の結婚や出産、子育ての希望実現を阻む要因は複雑に絡み合っているのはでないか」(井上峻輔、2023年3月1日) と指摘。  ただ、政府機関の統計よりも10年も早いペースで少子化は進む。この傾向が続けば、社会保障制度や国家財政の維持が厳しさを増す。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ChatGPT の凄さと限界 ChatGPT を支えるマンパワーの闇 問われる人間側の学習 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  米企業OpenAIが開発した「ChatGPT」という対話型AIが注目を集めている。ローンチからわずか2カ月後の今年1月に、月間のアクティブユーザー数が1億人に達す。  史上最速の消費者向けインターネットアプリケーションとなった(1)。  ChatGPTは人間がコンピューター上で入力した自然言語を理解し、それに応じた回答ができる。  ChatGPTのモデルは、人間と対話しているような自然な文章が生成されるよう訓練されており、その精度の高さから注目を集め、爆発的にユーザー数が広がった。  hatGPTは、全世界でユーザー数を獲得するのに、ローンチからわずか5日しかかからなかった。  この数は、iPhone(74日)、Instagram(75日)、Spotify(150日)、YouTube(260日)、Facebook(310日)と比べても圧倒的な早さだ。  GoogleやMicrosoftなど、他のIT企業も追随する。Googleは、2月6日に「Bard」という独自のAIチャットボットを発表。CEOであるサンダー・ピチャイ氏は、 「Bardは、世界の幅広い知識と大規模言語モデルの能力・知性・創造性を組み合わせることを目指している」(2) とTwitter上でツイート。  Microsoftも、ChatGPTを支える技術を搭載した検索エンジン「Bing」の新しいバージョンを発表する。 目次 ・ChatGPT の凄さと限界 ・ChatGPT を支えるマンパワーの闇 ・問われる人間側の進化 問われる人間側の“学習“  問われる「低学歴国家」日本 ・ChatGPT の凄さと限界  ChatGPTの凄さは、その並外れた言語処理能力だ。政治、経済、文化、歴史をはじめ、あらゆる分野に対し、おおむね適切で筋の通った回答を返してくれる。  また、ユーザーのリクエストに対し、小論文や小説、脚本を書いたり、作詞・作曲、短歌や俳句、コンピューターのプログラミングやデバッグ(誤りを訂正)したり、数学や物理の問題を解くことが可能(3)。

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  • 日々流れるニュースを、様々な視点から分かりやすく解説するニュースサイト「ジャーナリスト 伊東 森の新しい社会をデザインする The Middle News Journal」のニュースレター有料版です。 いまだ私たちに伝えられてこないマスコミの情報は、残念ながら存在します。 「そもそも?」「Why?」を大事に、マスコミの情報を再編集し、様々な視点や確度から執筆していきます。 その「水先案内人」として、私の仕事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
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