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渡辺勝幸の日本一元気になるメールマガジン
第4553号 令和5年3月3日(金)発行
発行部数 11,472 部
【幽閉されながら住居を広大にできるのは学問の力】
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【幽閉されながら住居を広大にできるのは学問の力】
わたくしは、一間の部屋に幽閉の生活を送っていながら、
日夜、五大洲を併合しようと考えています。
それを聞く人々はみな、わたくしを狂妄人だと笑いますが、
笑う人々は、その住居の狭いこと、
わたくしの住居の広大なるに及ばないからであります。
わが国は、鎖国令が下ってから、
日本の領土から、少しも海外に出ることができなかったので、
その限界は、日本国内に限られており、まことに狭いといわなければなりません。
わたくしは、ひとり一部屋のうちにあって、
傲然と古今を達観し、全世界を通視しているので、
知らず識らずのうちに住居を広大にすることができたのであって、
思うに、わたくしと他人との間に、智能の差があるのではなく、
住居に広狭の違いがあるのに過ぎないのです。
今やヨーロッパ人やアメリカ人は、全世界を航行して、
天下をわがものにしようとしています。
しかしながら、これも智能が特別にすぐれているわけではなく、
その住居が広大であることの結果であります。
今もし、わが日本国の人に世界を航行させたならば、
その住居の狭さなど問題にならなくなり、
ヨーロッパ人やアメリカ人のことも、問題とするに足らなくなるのです。
住居とはまことに偉大なるものであります。
いったい、「居は気を移し、養は体を移す」、
住居は人の気象を変え、栄養は人の体を変える、
ということは一般世間の議論であって、
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