━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
vol. 166
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。
今回は、2022年の中国のスマホ市場についてご紹介します。
ご存知の通り、米国のファーウェイに対するチップ供給停止策により、ファーウェイはスマホが製造できなくなり、シェアを大きく下げています。以前は、アップルとハイエンドの座を争っていましたが、ファーウェイが消えたことにより、その空白を誰が奪うのかが注目をされてました。
予想としては、
1)アップルが奪い、中国でもトップブランドになる
2)ハイエンド機を発売したシャオミが躍進する
3)ハイエンド機を開発しているオナーが躍進する
という3つがありました。
このうち2のシャオミは、一言で言えばハイエンドシフトに失敗をし、シェアを落としています。
結果はアップルが微増、オナーが躍進という結果になりました。
アップルが2022年に発売したiPhone 13はあまり評判がよくありません。性能のアップもほとんどなくマイナーチェンジとなり、Proなどの高級機は価格が高くなりすぎて簡単には手が出なくなってしまったからです。
しかし、それでもアップルは微増ですが成長を確保しました。これはスマホ市場が飽和をしたという変化に対して、アップルが適切に対応ができたことによります。この点で中国ブランドは遅れをとってしまいました。その差が数字にも現れています。
では、アップルはどのような施策で飽和をしたスマホ市場に対応をしたのでしょうか。
今回は、2022年の中国スマホ市場について振り返ります。
知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 166
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼目次▼
vivo、オナー、アップル、OPPOが横並び。飽和した中国スマホ市場で起きている変化とは?
小米物語その85
今週の「中華IT最新事情」
Q&Aコーナー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
vivo、オナー、アップル、OPPOが横並び。
飽和した中国スマホ市場で起きている変化とは?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今回は、2022年の中国スマートフォン市場についてご紹介します。
2022年のスマホ市場の統計が出てきてみると、中国市場で実にめずらしい状況が起きていることがわかりました。なんと、1位のvivo(ビーボ)から2位のオナー、3位のアップル、4位のOPPOまで出荷台数がほぼ同じとなり、横並びになったのです。
1年前の2021年は、vivoとOPPOの2ブランドが頭抜けており、それをアップルと小米(シャオミ)が追いかける展開でした。
▲2021年、2022年の中国市場の出荷シェア。2022年は4ブランドが横並びになるという珍しい状況になった。canalysのデータより作成。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)