2023年 第9号 【長尾和宏の「痛くない死に方」】
長尾和宏です。関西でも一昨日(2日)春一番が吹きました。日に日に春めいてくる
この時期ですが、気温の変動が激しく、体調を崩す人も少なくありません。
なんとなく眠くて起きられない、なんとなく怠くて動けない、という感覚で過ごして
いる人も多いことでしょう。
寒い時季に体温を維持するためは、基礎代謝を上げなければならないので自律神経の内
交感神経優位モードとなっています。しかし、春になって気温が上がって来ると今度は
副交感神経優位モードに身体は変化していくのです。
しかし、この交感神経<副交感神経 のバランスよりも、気温の寒暖差が激しいと、副交
感神経が過剰に働いて怠さや眠気を感じるのでは、といわれています。
こういうときこそ、身体をこまめに動かしましょう。
僕もそうですが、歳をとるとどうしても体をまるめて、前傾姿勢になってしまいます。
特に現代は、スマホを見たりPC作業が多くなっているため、猫背の人が増えている。
春の訪れとともに、「胸を開く」ことを意識して生活することをおすすめします。
胸を開くためには、肩甲骨の働きが大切です。
ときどき作業の手を止めて、立ち上がった両手を背中に回し、腰のあたりで手を組んで
空を見上げ深呼吸をしてみましょう。呼吸とともに組んだ両手をぐっと後ろに引っ張り
ます。これだけでとても気持ちがいいはずです。毎朝10回このポーズで呼吸をするだけ
でも、だいぶ感覚が違ってきます。
また、ウォーキングするときも、斜め前方で両手をパンと拍手したら、その両手を後ろ
に回し腰のあたりでまたパンと拍手。前→後ろ→前→後ろと拍手をしながら歩くと、
肩甲骨が大きく動いてくれます。肩甲骨を動かすことは、血流を良くすることに繋がり
ます。しかし、腕や足と違って、動かそうと意識しないとなかなか動かない部分。
今日から1ヵ月、ぜひ、肩甲骨を意識して胸を開いて行動を。
さて、この1週間、やたらと患者さんや知人から「コオロギは食べても大丈夫なのか」
というけったいな質問をされる。なんのこっちゃ? と思いきや、徳島県の学校給食で
コオロギ食を出したことから、SNSで大炎上しているとのこと。
「そんなものを子供に食べさせるな!」と。
以下、2月28日のJ-CASTニュースより・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
徳島県小松島市内の県立小松島西高校・食物科がコオロギパウダーを使った給食を試食
で出したところ、「子供に食べさせるな」といったクレームが相次いでいる。
これまで試食を2回行ったが、3回目以降は考えられない状況だという。
今後のたんぱく源として昆虫食がクローズアップされているが、新しい食材への拒否
反応は相変わらず根強いようだ。
「クレームの電話がすごくかかってきて、上からは、しばらく動かないようにと言わ
れました。状況的に厳しくなければ、使用を継続していこうと思っていましたが、
この先は考えられない状況ですね」
食物科長の多田加奈子教諭は2023年2月28日、J-CASTニュースの取材にこう説明した。
その説明などによると、コオロギパウダーを使った給食は、生徒同士が市販の乾燥食用
コオロギを食べるゲームをしていたのを見て、多田教諭がその美味しさに驚き、環境を
考えるきっかけにと給食導入を考えた。
そして、食用コオロギを手がける大学発ベンチャー企業・グリラス(徳島県鳴門市)から
パウダーの提供を得て、2022年11月に1回目の試食を行った。
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