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馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」
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第610号(2023/3/5) 当方の予想が外れ、日米株価は根拠の薄い上振れ/「いずれ」つけ払いが
この週刊「世界経済・市場花だより」は、めまぐるしく変化する世界の経済や市場の動きなどについて、ブーケ・ド・フルーレット馬渕治好が、わかりやすく解説します。
※ 自主開催セミナーの予定です(カッコ内は、現時点でのお申し込み数/定員、です)。残席は、10を下回った場合に表記します。
3/18(土)高岡(4/25)
3/21(火、祝)福岡(4/15)
3/25(土)浅草(14/15)(残席:1)
4/1(土)札幌(2/20)
4/8(土)横浜(1/20)
4/15(土)大阪(4/20)
4/22(土)浜松町(2/20)
4/29(土、祝)名古屋(6/20)
5/13(土)宇都宮(6/30)
宇都宮の自主開催セミナーは、地元の方のご要望で企画したものです。このように、ご要望に応えてセミナーを設定することがありますので、ご希望の方はご相談ください。
5月のどこかで、ウェブセミナーを追加開催する予定です。日程決定まで、しばらく(1~2か月くらい?)お待ちくだされば幸いです。
セミナーのスケジュールは、
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub3.html
のページの下の方にあります。詳細やお申し込みは、それぞれのリンク先をご覧ください。
上記のリンク先には、自主開催以外のセミナーの予定も掲載しています。
☆過ぎし花~先週(2/27~3/3)の世界経済・市場を振り返って
<当方の想定外の日米等の株価上振れ、ただし上昇の根拠は薄い、日本株は円安を「ネタ」とした海外短期筋の先物買いが主導か、しかし円安のプラス効果は実は限定的>
(まとめ)
当方は、いずれ米国市場で金利上昇懸念にとって代わって景気悪化懸念が勝り、米国株価が下落基調を継続して、それが日本株を含む世界株を押し下げていくと予想しています。
しかし先週の米株価指数については、連銀高官の発言を金利先高観の後退だとこじつけて、週末にかけて上振れました。他の材料をみても、むしろ小売関連企業の収益見通しの不振など株安要因が目立つ状況で、米国株の上昇は危ういものだと懸念します。
日本株は米国株以上に底固さを示したうえ、週の終わりにかけて(さらに週末金曜日米国時間の株価指数先物取引も含めて)大幅な上振れとなりました。このところ、米国株価以上に日本株が堅調な背景として、海外短期筋が中心とされる、株価指数先物買いが挙げられます。買いの口実としては、米ドル高・円安が日本の輸出企業の業績にプラスだから、という点があるようです。ただ、先週の鉱工業生産の不振にも表れているように、円安は輸出企業の収益にプラスではありますが、日本株を大いに買い上げてよいような好材料とは考えにくいです。
(詳細)
当方の市場予測としては、当メールマガジンで解説してきたように、米国市場では、これまでのような金利先高観による株安基調が鮮明になりつつある状況から、景気・企業業績悪化懸念による株安基調へと踏み出していく、と見込んでいました。そのため、米株安が進み続ける一方で、米長期金利や米ドル相場は、金利先高観による上昇から、景気悪化懸念による低下へと、転じていく、との見通しです。米国株価の下落継続は、日本を含む他国株も押し下げていくだろう、との予想となります。
しかし先週の世界市場では、当方の予想がまったく外れ、週後半に米国株が上昇色を強めました。この上昇は、根拠の薄い、長続きしにくいものだと懸念します。
具体的な米国株価指数の上振れ度合いとしては、ニューヨークダウ工業株指数は、3/2(木)、3/3(金)の2日間で、729.13ドル幅(2.23%)上昇しました。ナスダック総合指数は3/2(木)の寄り付きに下押ししましたが、その寄り付き安値から3/3(金)の引けまで、3.68%の上昇となっています。
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