久米信行(裏)ゼミ「大人の学び道楽」
授業や講演では話せないこと。連載やSNSでは書けないこと
毎月第1-4 火曜日発行 vol.124 2023/03/07発行
*========*========*=======*=======*
エゴンシーレ展で20世紀初頭のウイーンに想いを馳せる
*========*========*=======*=======*
2.大人のミュージアム&庭園
不気味で恐い絵?エゴン・シーレ展で自分の内面と語り合う
退廃的で不気味なエゴン・シーレの絵が、あれほど多くの女性客を集めているとは思いませんでした。
少女も含め、女性モデルを、肉体的にも精神的にも追い込み、わいせつ罪に問われるほどの裸体を描いた画家の展覧会に。
そこまでして女性を虜にして、熱く抱擁されているのに、眼も心も虚ろな独善的?な男の絵に。
まずは、私が心惹かれたこの絵「悲しみの女」を見てください。
https://youtu.be/UgNxYHgJ4S8
彼女は、エゴン・シーレと3年間親密に暮らし、彼を支えた女性です。しかし、下層階級だった彼女は捨てられて、中産階級の女性に妻の座を奪われるのです。
とは言え、悲運な画家でもあります。
世界的な評価を得ようとしていた矢先に、第一次大戦後にヨーロッパに蔓延したスペイン風邪に倒れ、子を宿した妻と時を同じくして、28歳で若き命を落とすのです。
エゴン・シーレは、100年後の今でこそ世界に知られるアーティストとなり、彼の予言の通り、世界中の美術館で作品が飾られるようになりました。
しかし、死後、しばらくの間、彼の作品はポルノ絵画のマーケットで取引されるような扱いだったのです。
>>>続きはメルマガで
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)