A. VisaとMastercardに共通する戦略は以下の通り。
(1) 決済数の拡大
(2) 付加価値サービスの構築
(3) 新たな収益源の開拓
この記事はゆべしさんとの共同制作です。
本日は、クレジットカードの国際ブランド大手である「Visa」と「Mastercard」を取り上げます。
クレジットカードは、世界的に多くの消費者が決済手段として活用しているため、世界経済の影響を受けやすい特徴があります。裏を返すと、クレジットカード運営会社の決算から消費者動向を探ることが可能です。
昨年9月にも、VisaとMastercardの決算から、決済総額が大きく成長しているセグメントを分析しているので、興味のある方はこちらもご覧ください。
参考:Q. VisaとMastercardで共通して前年比2倍以上の成長率を誇るセグメントとは?
本日は、景気後退の噂もされるなかで、両社の今後の成長戦略はどのようなものか、分かりやすく解説しましたので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事では、1ドル=100円($1 = 100円)として、日本円も併せて記載しています。
決済総額は拡大トレンド
ここからVisaとMastercardの2022年10-12月までの四半期決算を元に分析を進めます。まず、両社の四半期決済総額を見てみると、MastercardよりもVisaの決済総額のほうが高く、両社共に右肩上がりで増加しています。
次に、両社の四半期売上を見てみると、Visaは$7.94B(約7,940億円、YoY +12.4%)、Mastercardは$5.82(約5,820億円、YoY +11.5%)で、こちらもコロナ初期(2020年4-6月)以降右肩上がりに増加しています。
地域別に見る2社の違いは?
次に、Visaの地域別の決済総額から、各セグメントごとの特徴を見ていきましょう。
LAC:中南米、カリブ海諸国
Canada:カナダ
CEMEA:中欧、中東、アフリカ諸国(中欧の欧州連合諸国・イスラエル・トルコは除く)
Asia Pasific:アジア太平洋諸国
Europe:欧州連合諸国
US:米国
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)