田村耕太郎の「シンガポール発 アジアを知れば未来が開ける!」Vol.425
給料の安いリーグ(国、会社)では感じられない世界観がある
いまだに「メジャーに人材流出しないようにFAやポスティング取り締まれ」というアホなOBがいるが、ご心配なく。メジャーが欲しがる人材はそんなに給料の安い会社(リーグ、球団)にはおりませんから。
大谷選手はお金に関心なさそうだが、お金がないとできないことは給料だけではない。
・破格の年俸評価を受ける超一流選手たちとの対決・高め合い
・思いきり安全にプレーできる総天然芝グランド
・キャンプ地などの充実したトレーニング施設
・先進的な医療やトレーニング技術
・お抱えの各種トレーナーやセラピスト
・チャーター機での移動
・怪我した時や引退後の保証
・使い切れない年俸の運用オプション
これは野球だけの話ではない。もはや日本企業も同じ。世界最高の人材を日本企業が採用するのは不可能。プライベートスクール、世界的な大学と高額投資されて育成されたハイエンド人材を待遇や仕事の面白さで引き付けることは無理。
大谷選手のような人材と、世界市場でスタートアップ投資しているとたまに出会える。変態の会にもいっぱいいる。彼らと一緒にプロジェクトをしたりしていると、意見交換がとても刺激的で面白い。学問領域や業界をまたいでどんどんアイデアが出てくる。話していて受けてきた教育や生きてきた世界が違うなと感じる。
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