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円が異常に強いマーケット

角野實のファンダメンタルズのススメ
  • 2023/03/10
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円が異常に強いマーケット おはようございます WBCの初戦を珍しく観戦をした角野。本当にあのお祭り騒ぎの感じが好きではない、という感じです(笑)。中国と日本の選手を比較すると20-30年前の日米野球での体格の差を改めて思います。中国人選手もそれなりに大きいと思うのですが、日本人選手との体格の差は明かだったな、と。 そういった中で、大谷。やはりすげぇ~な、というのが素直な感想。圧巻はタイムリーの二塁打。通常、あの外角はひっかけて内野ゴロだと思うのですが、ひっかかるところで押し込んでセンターオーバー。生中継のテレビのスイッチングも混乱したようで、打球を画面で追うことができないような状態でした。私の感覚では、ひっかけての内野ゴロをセンターオーバー、ありえない、ホームランにならなかったのが驚きではなく、センターオーバーだけでも本当にすごい、という感覚でした。 何はともあれ、初戦勝利、おめでとうございます。 ■強い円 オオタニさんのご活躍もすごいのですが、マーケットでは円がご活躍。今朝の株価の入電をみたときに何が起こったのか、といろいろ調べましたが、円が強いことが影響しているね、という結論に至りました。 詳細をみていきましょう。 まず、円というのは対ドルレートのことで、ドル円のことです。そのドル円の計算式はドル÷円によって成立をしているものです。これをきちんとわかっているのと、わかっていないのではドル円相場の見通しを間違えます。 今週から円の買い戻しがものすごい勢いでついている、とみなさんにご説明しています。その材料は米ファンドと中国系と思われるファンド、そして日本企業の決算対策としてのレパトリの可能性が強い、と話しています。一方で、経常収支は1月時点で過去最悪の赤字です。これは現時点、3月では円の買い戻しが優勢ですが、経常収支は1月ですので、材料が前後していることが焦点になります。マーケットが1番天井、2番天井や底をつけるのはこのタイムラグのためです。 具体的には、ドル円というのはドル÷円です、と何度も説明しているように、円需要が復活していることによって円が強いのはわかります。他方、ドルのことをここで満足して分析しない方が多いのですが、ドルはきのうの失業保険申請者数が予想以上に増加したことによってドルは下落しているということです。 今までのドル円というのはドルが上昇すれば円には材料がなくドルが上昇した分、円が下落したのです。円には独自の材料がなく単にドルに順っていただけの話だったのです。ところが今月に入ったころから円の需要が復活し始め、独自の材料が出始めた、というところが今回のポイントのように思います。 すなわち、ドルとは雇用のこと、ということは失業保険申請者数が増加すれば売られる、ということです。その上にバイデンが予算教書によって6.9兆ドルの財政支出強化によって需給で売られた訳です。もちろん、共和党は反対しますのでこの通りなどにはいかない、と思いますけど(笑)、ドルがダダ弱い状態。円は買い戻しの需給が戻ってきて強い状態です。 結果として円高ですので、日経はシカゴで大幅に売られ、28200円台まで下がったということです。

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