メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

モリの新しい社会をデザインする ニュースレター(有料版)2023年3月11日(土)号

ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- はじめに --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  野球WBC開幕の熱狂の最中、日本の”恥部”がまた一つ、世界に知らされた。  イギリスのBBCが製作したジャニーズ事務所の創業者であるジャニー喜多川氏(享年87)を”プレデター=捕食者”と表現したドキュメンタリー番組「Predator:The Secret Scandal of J-Pop(捕食者:Jポップの秘密のスキャンダル)」が、現地時間3月7日21時より放送された。  しかしながら、相変わらずというべきは、日本の大手メデャアは”スルー”する。くしくも、高市早苗経済安全保障担当相が自身の総務大臣時の”圧力”をめぐる問題が再び浮上。  ただ、日本のメデャアは所詮、ジャニーズ事務所のスキャンダルさえも報道できない”カス”メディアなので、残念ながら、日本に報道の自由など存在しないのだ。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 成田悠輔氏の高齢者差別発言の本当の問題点 ~2~ 成田氏が”スルー”する、日本の高齢者支配の本当の問題点 政治・メディア・経営者 成田氏だけでなく、ひろゆきも海外から批判 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ・成田悠輔が”スルー”する日本の高齢者支配 政治家 閣僚(大臣)の平均年齢、OECD加盟国中、最も高い 目次 ・成田悠輔が”スルー”する日本の高齢者支配 政治家 閣僚(大臣)の平均年齢、OECD加盟国中、最も高い ・成田悠輔が”スルー”する日本の高齢者支配 メディア ネトウヨメディア「AbemaTV」 ・成田悠輔が”スルー”する日本の高齢者支配 経営者 70代以上の経営者、4人に1人 ・成田悠輔だけでなく、ひろゆきも海外から批判 ・成田悠輔が”スルー”する日本の高齢者支配 政治家 閣僚(大臣)の平均年齢、OECD加盟国中、最も高い    成田悠輔氏の議論がお馬鹿なのは、日本の本当の高齢者支配の問題点を”スルー”するからだ。  第一に日本の政治家は高齢者で占められている。彼らこそ、本当の”上級国民だ”。日本の閣僚(大臣)の平均年齢は62.4歳でOECD加盟国中、最も高かった(2018年)。OECD諸国平均は、53.1歳だ。  スイス・ジュネーブに本部を置く国際組織の「列国議会連盟」(Inter-Parliamentary Union)の2018年のレポートによると、40歳以下の議員の割合(各国の第1院で比較、日本は衆議院)は、日本は150カ国中125位。  問題はジェンダーなど多様性にも直結。2021年に行われた衆院選で女性の当選者は45人となったが、しかし全体に占める割合は9.7%。逆に朝日新聞の集計によると、衆議院議員の77.2%は40~60歳代の男性が占める(1)。20歳代から30代の議員さえ23人で、わずか4.3%だった。  国会議員だけでなく地方議員も高齢化が進む。ただ、国政議員よりは女性が占める割合は高い。内閣府によると、全国の市区町村議会における女性議員の割合は17.5%。  しかしながら20歳代の女性議員となると、2021年時点で2万9507人中のたった15人、0.05%しかいない。  OECDの報告書は議員年齢が高いことによる年金への公的支出と教育への公的支出の相関について指摘している。 ・成田悠輔が”スルー”する日本の高齢者支配 メディア ネトウヨメディア「AbemaTV」  成田氏の発言が「AbemaTV」で出た事実も見過ごせない。AbemaTVが安倍政権時から”自民党忖度メディア”で有名だからだ。   平成から令和への改元直前には、特番で『平成から令和へ 25時間テレビ』内でそのインタビュー内容がノーカット放送。明かに菅官房長官と安倍政権(当時)のPR放送と指摘しても良い内容であった。  インターネット放送局のAbemaTVは放送法が適用されない。事実、AbemaTV は2017年の総選挙公示日2日前、幻冬舎の見城徹社長がホストを務めている番組『徹の部屋』に安倍首相が生出演。  AbemaTVを傘下にもつテレビ朝日も同様だ。2020年10月から、夕方の報道番組『スーパーJチャンネル』のメインキャスターに、同局の小松靖アナウンサーを抜擢。しかし小松アナウンサーといえば、”ネトウヨ的”な論陣を張る人物。  たとえば、『Abema Prime』で沖縄基地問題を扱ったときには、小松アナウンサーは、基地反対運動へのデマ拡散で知られる「八重山日報」の記者と一緒に沖縄基地反対運動の現場を取材。その際に基地反対運動の住民に、 「八重山日報は中立、客観的」

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
  • 日々流れるニュースを、様々な視点から分かりやすく解説するニュースサイト「ジャーナリスト 伊東 森の新しい社会をデザインする The Middle News Journal」のニュースレター有料版です。 いまだ私たちに伝えられてこないマスコミの情報は、残念ながら存在します。 「そもそも?」「Why?」を大事に、マスコミの情報を再編集し、様々な視点や確度から執筆していきます。 その「水先案内人」として、私の仕事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
  • 660円 / 月(税込)
  • 毎週 日・土曜日