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vol.167:マトリクスアカウントとは何か。店舗アカウントからの発信で、集客力を向上させる

知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
  • 2023/03/13
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 167 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。 今回は、マトリクスアカウントついてご紹介します。 マトリクスアカウントとは、ショートムービー、SNSなどの公式アカウントを組みわせる仕組みのことです。例えば、本社の公式アカウントと多数の店舗のアカウントを組み合わせて、マトリクスにすることができます。 こうすると、例えば、本社アカウントの内容は自動的に店舗アカウントに転送をしたり、店舗アカウント別にインプレッションなどの反応の測定をし、それを全店舗あるいは地域ごとに集計をし、配信内容の戦略を立てることができるようになります。 SNSではWeChat、小紅書、ショートムービーでは抖音、快手などの、いわゆる種草系のプラットフォームがマトリクスアカウントに対応をしています。日本では、LINEがこのマトリクスアカウントによく似た仕組みを実装しています。 では、このマトリクスアカウントを使うとどのような効果があるのでしょうか。ユニークな利用方法の例をご紹介します。 また、このマトリクスアカウントは、チェーン小売にとっては強力な武器となります。本社(ブランド)のアカウントと、各店舗のアカウントでマトリクスを組むのです。これにより、店舗の発信力が高まり、集客に大きな効果をあげています。チェーンでの実例も、蜜雪氷城、宝島眼鏡、煌上煌の3つの例をご紹介します。 今回は、マトリクスアカウントについてご紹介します。 知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 167 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼目次▼ マトリクスアカウントとは何か。店舗アカウントからの発信で、集客力を向上させる 小米物語その86 今週の「中華IT最新事情」 Q&Aコーナー ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ マトリクスアカウントとは何か。 店舗アカウントからの発信で、集客力を向上させる ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今回は、マトリクスアカウントについてご紹介します。 マトリクスアカウントとは「矩陣号」(ジュージェンハオ)という機能のことで、行列アカウントと訳されることもあるようです。矩陣というのは、数学の行列の中国での呼び方です。しかし、マトリクスアカウントという言い方がいちばん理解しやすいと思われるため、この記事ではマトリクスという言葉を使います。抖音で盛んに使われる機能であるため、その国際版であるTikTokにも実装される可能性はあります。アカウントの流量を増やし、ファン数を獲得することができるばかりでなく、中国ではチェーン店舗がマトリクスアカウントを運営に利用する例が増え始めています。 ツイッターやインスタグラム、TikTokなどで、ブランドの公式アカウントを設置する場合、それを複数人で共有するということはごく普通に行われています。一人でアカウント管理することは難しく、複数人のチームでコンテンツをつくっていく必要があるからです。 このような時、一般的に行われるのが、IDとパスワードを共有するという方法です。3人のチームでひとつの公式アカウントを運用する時、IDとパスワードを3人で共有し、3人の誰もがアクセスできるようにするのが一般的です。 しかし、このようなやり方には、さまざまな問題があります。ひとつはSNSのアカウントというのは本来は個人に紐付けをされるため、ログインに携帯電話の番号を利用することが増えていることです。例えば、ログインしようとすると、登録をしてある携帯電話番号に検証コードがショートメッセージで送られ、それを入力する必要があるという二要素認証も増えてきました。このような場合は、メインで管理している人に連絡をとり、検証コードを教えてもらうか、そもそも二要素認証を使わない設定にしておく必要があります。

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