残り時間は2時間を切った。
時間ギリギリまでセックスを続けるだろうけど、その後は別のラブホでの延
長戦だ。
オレと由貴の時間は、まだ9時間くらいある。
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★ 体と心のセックス・ライフ ★
≪ Section 948 ≫
『由貴とトオルのラブホ(3)』
…… 2023/3/11号 ……
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彼女が騎乗位で30分ほど弾んだあと、定番どおりに正常位へと移行して、
オレが激しく攻める。それも30分くらい。激しいセックスの区切りとして、
30分が目安でもあるからだ。
続いて、体位をバックに変えて、さらに15分。
彼女は叫び、オーガズムにどっぷりと浸る。
残り時間が30分になると、シャワーを浴び、帰り支度を大急ぎでする。
オレは服を着るだけだから、5分もあれば用意は整う。
彼女は長い髪を整え、最低限のメイクをするだけでも時間はかかる。
それでも手際がいいので、10分前には部屋を出られるようになった。
部屋を出ようと、玄関に行き、オレは靴を履いた。
すると彼女は、自分の腕時計を見ていった。
「トオルさん、まだ5分ある。食べさせて」
「え? ここでか?」
「うん」
「しょうがないなー」
オレはジーンズの股間のファスナーを下ろし、ボクサーブリーフの中からペ
ニスを出す。勃起率は5割くらいで小さくなっていた。
彼女はしゃがんで、ペニスを口にする。
ペニスは素直に反応して、元気になっていく。
むさぼるようにして、彼女は食べる。まるで、これが最後のフェラとばかり
に。
「今日が最後かもしれない」という気持ちというか、意識をしておいた方が
いい。
死に至る災害や事故や事件に、いつ巻き込まれるかはわからないからだ。交
通事故は毎日発生していて、毎日死ぬ人がいる。その人は、まさか自分が今日
死ぬとは思っていなかったはずだ。不幸は前触れもなく、突然やってくる。
だから、1日1日を大事に生きる。それがオレの哲学でもある。それはうち
のみんなにも浸透していて、今日を精一杯生きるという意識を持っている。
平均寿命が80歳だからといって、全員が80歳まで生きるわけではない。
約半数は80歳以前に亡くなる。平均とは、そういうことだ。
オレの友人・知人の中でも、すでに亡くなっている人がいる。彼らとて、そ
んなに早死にするとは思ってなかっただろう。
人生とは、はかないものだ。
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