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馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」
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第611号(2023/3/12) 景気悪化に沿った市場展開へ、日本株の「上がる要因探し大会」は行き詰り/弱地合い
この週刊「世界経済・市場花だより」は、めまぐるしく変化する世界の経済や市場の動きなどについて、ブーケ・ド・フルーレット馬渕治好が、わかりやすく解説します。
※ 自主開催セミナーの予定です(カッコ内は、現時点でのお申し込み数/定員、です)。残席は、10を下回った場合に表記します。
3/18(土)高岡(3/25)
3/21(火、祝)福岡(4/15)
4/1(土)札幌(2/20)
4/8(土)横浜(1/20)
4/15(土)大阪(4/20)
4/22(土)浜松町(3/20)
4/29(土、祝)名古屋(6/20)
5/13(土)宇都宮(6/30)
3/25(土)のセミナーは、おかげさまで満席となりました。追加で席を設けることはできません。また、キャンセル待ちは受け付けておりません。他の日、他の会場でのセミナーへのご参加を、ご検討ください。
首都圏近郊にお住いの方で、「足元で市況が急変しており、早く話を聞きたいのに、4/8(土)の横浜まで待てない!!」という方は、高岡、福岡、札幌まで(交通費はかかりますが)お運びいただくか、下記のアスリーム社主催セミナー(3/11、土)の、動画販売をご検討ください。
https://www.directform.jp/form/f.do?id=17640cf97b94c09
首都圏以外にお住いの方も、上記動画視聴が、一番早い情報になると思います(3/11(土)の米雇用統計、SVB破綻なども踏まえています)。
宇都宮の自主開催セミナーは、地元の方のご要望で企画したものです。このように、ご要望に応えてセミナーを設定することがありますので、ご希望の方はご相談ください。
5月のどこかで、ウェブセミナーを追加開催する予定です。日程決定まで、しばらく(1~2か月くらい?)お待ちくだされば幸いです。
セミナーのスケジュールは、
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub3.html
のページの下の方にあります。詳細やお申し込みは、それぞれのリンク先をご覧ください。
上記のリンク先には、自主開催以外のセミナーの予定も掲載しています。
☆過ぎし花~先週(3/6~3/10)の世界経済・市場を振り返って
<米国市場は、ようやく「金利騒ぎ」から景気・企業収益悪化に沿った、米株安、米長期金利低下、米ドル安に踏み出したと判断する、SVB破綻もその流れの中に位置づけるべき、日本株については「上がる要因探し大会」は行き詰りへ>
(まとめ)
いずれ米国市場は、金利上昇懸念から景気・企業収益懸念へと、歩を進めると考えてきました。ただ先週になっても、週途中までは、引き続き金利の先行き観測が市場を支配しました。
しかし、ようやく3/9(木)から週末にかけて、雇用諸統計の不振により景気の先行きに対する懸念が台頭し、米株安、米長期金利低下、米ドル安に進みました。また景気不安は米国にとどまらず世界的に広がり、主要な国際商品市況も下落し、資源国通貨の下落も大きくなりました。
週末金曜日(3/10)には、米銀のSVB(シリコン・バレー・バンク、ITやバイオなどの新興企業向けの銀行)が破綻しました。ただ、これが市場波乱の主因というわけではありません。というのは、世界市場の株安、長期金利低下、外貨安・円高は、典型的な世界景気不安の相場付きであり、加えて市場の変化はSVB破綻報道の前の3/9(木)から始まっています。SVB破綻の遠因も大枠での景気悪化の中に位置づけることができるため、「SVBが破綻しなければ株価は下がらなかった」と考えるのは誤りでしょう。
日本株については、3/9(木)のザラ場まで高値を伸ばしていました。こうした日本株の上昇は根拠を欠いた危ういものだと筆者は見なしていましたが、マスコミや専門家、投資家は、「なぜ日本株がどんどん上がることが正しいのか」といった、「上がる要因探し大会」に堕していました。そうした株価上昇の口実探しは、既に行き詰っていると考えます。
(詳細)
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