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第285号.約40年前に発生した厚生年金からの遺族年金を貰ってる人と今の制度の人が全く別物の理由。

事例と仕組みから学ぶ公的年金講座
こんばんは! 年金アドバイザーのhirokiです。 ーーーーーー 1.世間では、年金は保険であるという認識が低い。 ーーーーーー 世の中には約500万人程の遺族年金受給者の人がいます。 年金というと老後っていうイメージが強いので、多くは老齢の年金の事がメインで語られます。 とても若い段階である20歳から早々に保険料を支払い始め、遠い将来の60代以上のために年金保険料を払うという事を考えると、「本当に年金は貰えるのかなあ…」という不安を抱きがちです。 今まで繰り返し言ってる事なんですが、年金は高齢者のものというイメージを持たれがちです。 しかしながら若い人が受給する事も普通にあります。 それこそ0歳の赤ちゃんとかもですね。 その年金が遺族年金です(他に障害年金もそう)。 ほとんどの層が年金の受給者になる可能性があり、予測できない突然の所得喪失のリスクのために年金に強制加入させられています。 民間保険だといろんな種類の保険料払わないと、他の保障はしてくれませんが、公的年金は一つの保険料を支払えば、老齢、遺族、障害の3つの保障をしてくれるからですね。 1つの保険料で3つの保障がされてるというのはなかなか万能だと思います。 ところで、以前からよくある世代間格差の話が年金で行われたりしますよね。 昔の人は少ない年金保険料しか払ってないのに年金は高く貰えて、それに比べて今の若い人は高い保険料を払っておきながらそこまで高い年金が貰えていない。 昔の人は払った保険料の例えば5倍とかそのくらいなのに、若い人は2~3倍程度であり不公平だとか言ってる学者や旧民主党の不毛な議論が人気だったりしました。 で、貰えなかったら払い損だ!とか言われる。 そもそも年金は万が一の時に保障する「保険」なのに、払った保険料の何倍を給付として貰えるとかいう話が無意味です。 万が一のために前もって保険料を支払いつつ、その途中でもし家族の死亡とか、障害を負うとか、予想外に長生きする事に直面したら年金を払いますよっていう話です。 民間の損害保険とか生命保険でもいちいち支払った保険料の何倍を貰うとか話題にしませんよね。 多少、そういう計算をしてみたりする人は居るかもしれませんが。 なのに「今の若い人は昔の人に比べて支払った保険料の2倍程度しかもらえない。不公平である」という話を一部の権威ある学者が流行らせて、それにメディアが大した批判もなく乗っかって、そういう不毛な学者が人気を得てしまった。 無駄に権威があるから、「この人が言ってるなら由々しき問題なんだ」と国民も騙されてしまう。 おかしな議論をする学者は基本的に年金制度を知らない、年金の歴史を知らない…そういう人がなんとなくもっともらしい事言ってるだけでした。

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