▼▽▼ Vol.433
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佐高信の筆刀両断~新聞の前科~
2023/3/17
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◆目次
1・筆刀両断 新聞の前科
2・会えなかった人(59) ほんもののリベラリスト、石橋湛山
3・雑記
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1・筆刀両断 新聞の前科
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国家の嘘を暴いたが故に国家に報復された西山太吉が亡くなった。
私は『西山太吉 最後の告白』(集英社新書)を聞く機会に恵まれたが、
『週刊新潮』3月16日号の「墓碑名」で、
澤地久枝がこう言っている。
「男女関係という個人的なことと
国家的な犯罪では重さが全く違う。
それを検事が書いた“情を通じ”という
馬鹿げた文言で問題をすり替え、世論を動かした。
蓮見(喜久子)さんはその表現に身を任せるように悲劇の人を演じた。
西山さんは悪い女に引っかかったと思いました」
1931年生まれの西山は、
新聞が戦争を煽ったことを身をもって体験し、
権力をチェックする必要があると思って新聞記者になった。
西山家では戦争中に『朝日』と『毎日』を取っていたけれども、
「もう完全な帝国主義新聞」だったという。
軍部とメディアの共同作業で戦争は起こった。
西山が生まれた年の9月18日の柳条湖事件から
中国侵略は開始されたわけだが、
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