引き続き、一晩眠る度に金融情勢が変わっているので、目が回り
そうです。
今回のシリコンバレー銀行の破綻事件は、アメリカの「地方銀行
の信用不安」へと急速に発展してゆきました。
このまま「地銀の信用不安」が収まらないで続いた場合、今のアメ
リカ金融業界は「古典的な信用危機」の瀬戸際に追い込まれてゆ
る危険があります。
ただし、「地銀の株価の売り浴びせ」は3月13日にはセリング
クライマックスだった可能性もあります。
これは、当局が「金融の安定」のために発動した「新しい銀行へ
の緊急融資制度」が有効に機能している証拠かも知れません。
もしそうならば、今回の「地銀の信用不安」は一時的なパニック
で終わって、今後は「地銀の信用不安」は「地銀の信用危機」に
までは発展しない可能性もあります。
なあにはあともあれ、「地銀の信用不安」は既に峠を越えたのか。
それとも「地銀の信用不安」は続いているのか???このあたり
は暗中模索で目下の所よく分りません。
そんな金融状況の中で、来週の3月21~22日のFOMCでは、
パウエルFRBは「信用危機の回避か?それともインフレ退治か?」
の難しい選択に迫られています。
今回の「シリコンバレー銀行の破綻」が引き金となって巻き起き
た「地方銀行の信用不安」で、来る3月21~22日のFOMCで
0.50%の大幅な利上げをする可能性はなくなりましたが、
0.25%の利上げの可能性はまだ残っています。
パウエルFRBが3月FOMCで0.25%の利上げを強行すれば、
インフレ退治は続行されるものの、信用不安が信用危機へと発展
する危険があります。そうなれば、年半ばには早々とアメリカ経
済はハードランディング(景気後退入り)して、アメリカ株式市場
は再び「二番底」を探る危険があります。
その反対に、パウエルFRBが3月FOMCで0.25%の利上げ
を取りあえず見送れば、信用不安は信用危機に発展する危険は低
下するものの、インフレの再燃と金融メトルアップ(株価が勢い
よく上昇すること)への道を開いてしまう危険があります。
今後とも、アメリカ地銀の株価の売り浴びせが続くのか?
アメリカ国内の長期金利の急低下が続くのか???
はたして来る3月21~22日のFOMCでパウエルFRBが利上
げを続行するか?取りあえず利上げを見合わせるのか?
目が離せません。
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