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<Vol.1319号 正刊:米銀の危機は、どういう風に起こるか?>
2023年3月15日:金利の変化と、債券の時価の関係
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著者:システムズリサーチ:吉田繁治
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2023年3月10日、シリコンバレーバンク(SVB)が破産しました。
全米16位、2117億ドル(27.5兆円)の総資産の中堅銀行です。
2022年3月からの、FRBによる、普通より急いだ利上げ(0.25%→4.
75%)によって、
・銀行の資産である所有債券(米国債・MBS・社債)の時価が下落し、
SVBへの信用不安が起こって、
・預金者が引き出しに殺到したため、マネー(流動性)が枯渇し、支
払いができなくなったのです。
【鍵は、金利と債券の価格】
SVBの破産が局所的なもので終わるか、全米を覆って世界に広がるシ
ステミックな信用恐慌になるか。ここが焦点です。
1)全米の銀行とファンドが60%をもつ米国債31.4兆ドル(4080兆
円)と
2)MBS 10兆ドル(1300兆円)が4%台への金利上昇により、どんなメ
カニズムで、いくら下がるかを理解しなければならない。
(注)ドル債券の40%は、海外の中央銀行、銀行、ファンドがもって
います。日本は、1000兆円分をもっています。
今はまだ、局所的に見えるシリコンバレー銀行の破産には、4%の金
利上昇の副作用である「米国債とMBSの20%下落」が、中核にありま
す。
「国債4080兆円+MBS1300兆円」の20%、1076兆円の下落です。
この金額は、米銀全部の自己資本を吹き飛ばします。SVB一番手とし
て内情が知られ、2日で預金取り付けになって、破産したのです。
同じ債券下落を買える4大銀行に、広がっていくでしょう。結果は、
リーマン危機を超え1929年-33年の大恐慌になっていく可能性もある
と見ています。
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