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まるの日圭の 『見えない世界の歩き方』
◇◇―――――――――――――――――――――――――――――第512羽
いやぁ、我が子の受験も第一志望の東京芸大は落ちてしまいまして。
色々と相性とかそういうのもあるんやろな、と思ってるところです。
で、20日にもう一つ受けてるとこの発表があるので、そっち合格してたらそこ行く予定になるんですが。
我が子的にはそっちでも問題ないという話ですので、まぁ結果次第ですかねぇ。
そうなると、金沢に行くことになるのですが、一度行ったことあるので良かったと思ってたりします。
そっち合格してるとええですけどね。落ちてたら二浪ですよ。
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<512>
前回の話を読み返してみて、ふとアン・マキャフリーの「歌う船」シリーズを思い出してしまいました。
これは古典SFですが、その後シリーズものとして他の作家と共著というのかそんな感じで、「旅立つ船」「戦う都市」とかシリーズが出てます。
個人的には、翻訳の関係もありますが共著シリーズの方が読みやすいので「旅立つ船」から読んだ方が、SF初心者には向いてると思います。
これらは「頭脳船」という特殊なサイボーグ船で船の頭脳には「人間」が入っているという設定のものです。
余談ですが、長谷川裕一の漫画、マップスに出てくる頭脳船は明らかにこれからインスピレーションを受けている感じで、「歌う流星」という船の話を見るとリスペクトされてるのがよくわかります。ただ、こちらはビメイダーという人造生命体ですけどね。
さて、その入ってる人間ですが、別に脳みそだけ取り出されて、キャプテンフューチャーに出てくるサイモン教授とか、宇宙英雄物語のロジャーのような感じで繋がれてるわけではなくて。
生まれながらに障害を持ち、手も動かせず足も動かせない。目も見えない耳も聞こえない、あるいは手も足も存在しないような「本来なら生まれてすぐに死んでしまう子供」、でも脳はきちんと発達していく可能性を示した子をチタンの殻に入れてそこで成長させながら手足の代わりとなる機械を扱うことを学ばせていき、シェルパーソンという人種を生み出し。
そのシェルパーソンは様々な機械とのつながりを自然に行えるので、特殊な宇宙船のメインコンピュータがわり、街を管理するシステムの一部として活躍している世界というのがこの物語の世界観です。シェルパーソン、というくらいなので人権的には人間として扱われておりますので、その辺のやり取りなども面白いですよ。
なので、人類は宇宙船を使って宇宙の隅々にまで進出してるところに、障害者が重要な役割を果たしている物語なので、前回の話に近いとこ踏んでるような気がします。
昔からSFにはスピリチュアルな方向に繋がる話が多いのを感じてますけどね。
宇宙に意識を向けるので、なんとなくそういうサインを作者の人が拾ってしまうのかもしれません。
古典SFには様々な宇宙人が共存してる物語が多く、そういうのがもっと広まれば差別問題とか解決しそうな気がしますが、そういう問題を作る人達はSFとか見なさそうなので困ったもんですよ。
ちょっと余談に入りましたが、様々な物語を読んでおくとスピリチュアルの探索の中で自分の中で概念的に受け取りやすく変換できるので、雑学も割と大事だと思います。
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