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高市大臣が捏造と言う総務省文書、作成官僚がホンモノと“証言”

国家権力&メディア一刀両断
永田町異聞メルマガ版      「国家権力&メディア一刀両断」 2023.03.16                   新 恭(あらた きょう) ----------------------------------------------------------------------    高市大臣が捏造と言う総務省文書、作成官僚はホンモノと“証言” ---------------------------------------------------------------------- 高市早苗大臣が捏造と言う総務省の行政文書はやはりホンモノだったようだ。 焦点になっていた文書は、2015年2月13日に行われたとされる高市総務大臣の 「大臣レク」に関するものだ。当時の安倍首相補佐官、礒崎陽輔氏が起案した 放送法の新解釈案を担当局長が説明し、のちの高市大臣による国会答弁につな がった重要な会議だ。 礒崎補佐官が総務省に働きかけ、放送法の「政治的公平」について無理やり解 釈を変更した経緯については当メルマガ先週号を参照していただきたい。 高市氏はこのレクそのものがなかったと全面否定していたが、総務省の小笠原 情報流通行政局長は今月13日の参議院予算委員会で、「大臣レク」が「あった 可能性が高い」との考えを明らかにした。 「大臣レク」の記録文書には「西がた記」とあり、当時の放送政策課統括補佐、 西潟暢央氏(現・データ通信課長)が作成したものであることはまず間違いな い。小笠原局長はこう述べた。 「作成者によると 日頃確実な仕事を心がけているので、このような文書が残 っているのであれば同時期に放送法に関する大臣レクが行われたのではないか と認識しているということでありました。2月13日に大臣レクが行われた可能 性が高いと考えられます」 この確認に10日もの長い時間を要したことには疑問が残るが、総務省としては 行政文書と認めている以上、そこに書かれた大臣レクがなかったというわけに はいかないだろう。でっち上げだったということになれば、省を揺るがす大問 題に発展しかねない。

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