1.「SVBショック」
アメリカでシリコンバレー銀行とシグネチャー
銀行が経営破綻しました。これを「SVBショック」
と名付けます。
(「SVB」は「Silicon Valley Bank」の略です。)
3月11日と12日に、渋谷で「必勝ゼミ」を開催
しました。そこで、市況展望の話をしました。
このメルマガでは、その時に話した話も書きますが、
12日の「必勝ゼミ」が終わった後に、受講生様から
「SVBショック」の第一報を聞きましたので、ここ
では、「SVBショック」のことも踏まえて、現時点
での考えを書いていきます。
「SVBショック」によって、日経平均株価は大幅
に下がりました。
「SVBショック」が広まる前の3月10日にも
日経平均株価は下がっており、(以下の2.でも
述べますが、)日経平均株価はすでにピークアウト
していました。
そこに「SVBショック」の悪材料が飛び込んで
きたため、週明けの13日(月)は前日比311円安の
「27,832円」で引け、14日(火)も前日比610円安
の「27,222円」で引けました。
2日間で、終値ベースで921円の下落を演じ、
先週の木曜日からのたった3営業日で、9日の
高値「28,734円」から14日安値の「27,104円」
まで「1,630円」、率にして「5.7%」の下落を
しました。
日経平均株価に比べますと、ご当地アメリカの
NYダウは比較的下げ幅が少なく、13日に終値で
90ドルほど下がっただけで、14日には大幅に反発
しています。
これは日米の市場の違いが原因です。
すなわち、日経平均株価は「SVBショック」前に
高値圏にありましたが、NYダウは「SVBショック」
前に、すでに4営業日連続の下落となっており、
昨年10月下旬以来の安値圏にあったからです。
NY市場では、この「SVBショック」の悪材料は
むしろ「悪材料出尽くし」と捉えられて、14日に
発表された消費者物価指数と関連して、株価が
反発しているのが現状です。
消費者物価指数が市場の予想通りだったことと、
「SVBショック」のせいで、今月のFOMCでの
利上げが「0.50%」ではなく「0.25%」になるとの
観測が広がり、当面の安心感がNYダウの上昇に
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)