メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

022-2号 「SVBショックの見極めが肝心 ~今は金融恐慌の入り口~」

Prof.サカキの市況展望 プラス 教授に質問!
1.「SVBショック」  アメリカでシリコンバレー銀行とシグネチャー 銀行が経営破綻しました。これを「SVBショック」 と名付けます。 (「SVB」は「Silicon Valley Bank」の略です。)  3月11日と12日に、渋谷で「必勝ゼミ」を開催 しました。そこで、市況展望の話をしました。 このメルマガでは、その時に話した話も書きますが、 12日の「必勝ゼミ」が終わった後に、受講生様から 「SVBショック」の第一報を聞きましたので、ここ では、「SVBショック」のことも踏まえて、現時点 での考えを書いていきます。  「SVBショック」によって、日経平均株価は大幅 に下がりました。  「SVBショック」が広まる前の3月10日にも 日経平均株価は下がっており、(以下の2.でも 述べますが、)日経平均株価はすでにピークアウト していました。  そこに「SVBショック」の悪材料が飛び込んで きたため、週明けの13日(月)は前日比311円安の 「27,832円」で引け、14日(火)も前日比610円安 の「27,222円」で引けました。  2日間で、終値ベースで921円の下落を演じ、 先週の木曜日からのたった3営業日で、9日の 高値「28,734円」から14日安値の「27,104円」 まで「1,630円」、率にして「5.7%」の下落を しました。  日経平均株価に比べますと、ご当地アメリカの NYダウは比較的下げ幅が少なく、13日に終値で 90ドルほど下がっただけで、14日には大幅に反発 しています。  これは日米の市場の違いが原因です。  すなわち、日経平均株価は「SVBショック」前に 高値圏にありましたが、NYダウは「SVBショック」 前に、すでに4営業日連続の下落となっており、 昨年10月下旬以来の安値圏にあったからです。  NY市場では、この「SVBショック」の悪材料は むしろ「悪材料出尽くし」と捉えられて、14日に 発表された消費者物価指数と関連して、株価が 反発しているのが現状です。  消費者物価指数が市場の予想通りだったことと、 「SVBショック」のせいで、今月のFOMCでの 利上げが「0.50%」ではなく「0.25%」になるとの 観測が広がり、当面の安心感がNYダウの上昇に

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • Prof.サカキの市況展望 プラス 教授に質問!
  • 前半で、日本の株式市場の先行きに関する市況を展望します。また、株式投資に有益な知識や考え方をときおり交えて、株式投資に関する正統派の知識を普及することを目指します。 そして、後半では、読者の皆様からの質問に、ざっくばらんにお答えするコーナーや、新規書き下ろし原稿を披露します。
  • 500円 / 月(税込)
  • 毎月 1日