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【Vol.345】「2023年・冬 日本出張紀行(2)」

NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明
2023/3/22 Vol.345 「2023年・冬 日本出張紀行(2)」 ● 先週からの続き。在NY22年の僕は、長い長い日本出張で気づいたことを書くことは、なにより、日本の素晴らしさ、アホらしさ、その両方を伝えていけると思っているので。 都内で何度か電車に乗りました。とても静かで清潔な車内は世界に誇っていいインフラ。ピッタリ時間通りにホームに入ってくる電車に驚きと共に少し笑いも出てきます。ここまで時間通りという意味ですごい国は世界の中にも絶対ない。これが当たり前になっているのであれば、世界はとても不便に感じるのだろうなと思います。 池袋駅構内で地続きになっているデパ地下で、義理と母と待ち合わせする。デパ地下内和菓子屋さんに常設されているお茶屋さんに。注文した「おしるこ」が異常に美味しく(おしるこ食べるなんて30年ぶりくらいだ)あまりに興奮していると、「あきこ(妻)はちゃんとごはん作ってくれてるの?」と義理のおふくろに心配される(笑)  たしかに、日本の話をする際、あまりに食についてばかりになってしまうので気 をつけよう。ニューヨークでどんな食生活をしているんだと思われてしまう。孫、つまりうちの子供たちのニューヨークの教育事情について、おばあちゃんは真剣な話をしてくるけれど、どうしても他のことが気になって仕方がない。途中で割り込む。「あの、、、さ、、、」、「なに?」、「抹茶あんみつも、頼んでいい?」 滞在中、お仕事の途中で巣鴨に寄ることがありました。おばあちゃんたちの原宿は、意外と楽しかった。仕事の合間に、地蔵通り商店街に入り、店頭の大福やコロッケなどを食べ歩く。「とげぬき地蔵尊」の名で親しまれる曹洞宗萬頂山高岩寺にもふらっと参拝に行きました。確かに、周囲はご高齢者だらけ。 日本に帰った際には、もちろん100%日本食で済ませたいのですが、年に数回だけ、本当に数えるくらい数回だけ、ハンバーガーやフレンチフライなどのジャンクフードが無性に食べたくなります。よりによって、その数回のタイミングの衝動が、ここ巣鴨にいる際に襲ってきました。ジャンクなんてニューヨークにいくらでもある。せっかくの日本滞在時に、そんな衝動こなくていいのに。 巣鴨のマクドナルドに入りました。意外にも超満員。おばあちゃんたちがハンバーガーなど興味ないと思うのは勝手な偏見。ご高齢の方で長蛇の列でした。すごい人気なんだなぁ、と思ったのも束の間、長蛇の理由が’わかりました。レジでの滞在時間が半端なく長い(笑)  注文の仕方からレジのおねえさんは丁寧に説明し、客のおばあちゃんは、メニューの商品、一個ずつの説明を求めています。その中でどれに決定し ようか、レジ前で悩んでいる(笑)  不思議とイラつかないのは、僕達もいずれ、あっちに行くからなのだと潜在意識でわかっているからだと思います。悩んで悩んだ挙句「きょうはやめとくわ」と何も注文せず帰っていくおばあちゃんもいたほど。レジの店員も慣れているのか「またおねがいしまーす」と笑顔。たまには巣鴨に遊びにくるのも悪くないな。注文したおじいちゃんは財布の中の小銭をとりあえず、全部レジカウンターに広げま

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  • 全米発刊の邦字新聞「WEEKLY Biz」の発行人、高橋克明です。新聞紙面上や、「アメリカ部門」「マスコミ部門」でランキング1位になったブログでは伝えきれないニューヨークの最新事情、ハリウッドスターとのインタビューの裏側など、“ イマ”のアメリカをお伝えします。
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