■「それでも稼ぐ人」の仕事術
「給料が上がらない時代」といわれているが、それでも稼ぐ人はい
る。彼ら、彼女らに共通しているのは「自分の市場価値を高めるこ
とに努めている」ということだ。
本業重視で、スキルを磨いたり、人脈を広げたりして自分の市場価
値を最大化していく。その過程でヘッドハンティングされたり、転
職したり、独立起業のチャンスをつかみ、稼ぎを大きくしていく。
学歴がなくても稼ぐ人はいる一方、いい大学を出ていても稼げない
人はいる。学歴の有無を問わず「稼ぐ力」を身につけるために必要
な絶対ルールは「一流どころに身を置く」ということだ。
学校、職場問わず、どんなコミュニティでも、一流どころには、成
功者、優秀な人、野心あふれる人が集まっている。そこで交流すれ
ば、良い刺激を受け、有力な情報を得れて、稼ぐ思考法も学べる。
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日本経済は不景気からなかなか本格的に抜け出すことができない。
だが、それでも稼ぐ人はいる。むしろ不景気だからこそ、稼げるチ
ャンスもあるものだ。
わかりやすく株式投資でいうと「カラ売り」だ。株価の下落局面で
も「売り」から入って買い戻しによる差益を得る。為替も円高・円
安どちらに振れても稼ぐ方法がある
ビジネスでも、好不況に関係なく儲ることができる。ポイントは
「時代のニーズをつかむ」ことだ。たとえば、いま日本は「物価が
上昇しているのに、給料は上がらない」という苦しい状況にある。
苦しむ人は何を求めているのかを考えると「光熱費やガソリンなど
の燃料費に特化した節約や省エネのノウハウを構築し、家庭や企業
に提供したら大きなビジネスになる」というアイデアも生まれる。
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若いころは一生懸命働いても、成果も評価も簡単には上がらないが
数年待つことだ。運動も仕事も、成長カーブがあるからだ。最初は
少しずつ緩やかに成長するが、ある時点を境に急上昇するのだ。
仕事では、30代半ば前後を境に、鋭角の上昇曲線を描く。といっ
ても、最初は仕事一筋、脇目も振らずに頑張り続けることだ。仕事
ぶりが認められて昇進すれば、報酬も鋭角に上がっていく。
若いころは体力があるため、副業でこづかい稼ぎもできる。だが本
業をさぼると年収は上がらない。体力が衰えれば副業収入も減る。
こうして本業を頑張った人が、年収を追い越していく。
とはいえ、副業や転職を全否定するわけではない。本業の役に立つ
なら副業をしてもいい。十分力がついて、新たなステージに進める
のなら転職や起業をしてもいい。
大事なことは、目標を単に「年収を上げる」ことにせず、自分の市
場価値を上げることにすべきだ。市場価値が上がるなら、転職や副
業はむしろおすすめだ。
「本業に役立つ副業」は、ステップアップに求められる能力を磨く
ための道場として機能する。何かに特化した技術や能力は、どんな
分野でも繰り返し練習すれば磨かれるものなのだ。
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ネットのクラウドソーシングのサイトを使えば、自分が磨きたい能
力を磨くことができる。企画書作成の能力を磨きたければ、登録し
て、業種や商品・サービス問わず企画書作りを引き受ければいい。
もちろん副業なので、本業を食う働き方をすべきではない。土日な
どオフの時間だけを活用するのが鉄則だ。体力勝負でなく、知恵勝
負の仕事をすれば過労も回避できる。
もちろん、副業でなく勉強してもいい。会社が許するなら「土日祝
日なく、残業時間の上限もぶち破る勢いで、本業一筋に頑張る」の
もいい。働き方改革がどうとか、ゴタクを並べるのはいいわけだ。
アラフォーまでは「毎日働く」体力があるものだ。30代までは、
言わば使い減りしない年代だ。吸収力も高い。だから働けば働くほ
ど、成長する。この時期に働かず、いつ働くのかという話だ。
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