ぼくは過渡期のCGI映画に非常に興味があり、というか1990年代後半から
2000年代にかけて技術が進化し、またCGIがそれなりに「手の届く技術」
として広まっていった時代の作品がさまざまなやり方でまだまだ発展途上に
あったCGI技術をどのように工夫して使ってきたか、という状況がエキサイ
ティングだったので、このあたりの作品についていずれ何かちゃんと書いて
まとめたりしてみたいなと思っているんですが(ネットに溢れる「昔のひど
いヘッポコCG映画」みたいなくくりではなく、正当にその実験性や先進性
を評価したいからです)、2000年に登場した映画『ダンジョン&ドラゴ
ン』もまさに、そういう過渡期のCG技術を駆使して作られた、非常に派手
で楽しい作品でした。出演者も豪華で、ジェレミー・アイアンズ、マーロ
ン・ウェイアンズ、ソーラ・バーチといった面子に加え、『ロッキー・ホラ
ー・ショー』の生みの親ことリチャード・オブライエンも出ているというの
で初日に勇んで映画館に観に行きました。『D&D』が映画になった! と
いうことも言ってみれば事件だったし、チージーで派手でコミカルでエクス
トリームな、この2000年版『ダンジョン&ドラゴン』がやろうとしていた
ことは基本的に正しかったと思うし、映像的にもがんばっていたと思いま
す。
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