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<Vol.1321号 緊急増刊2:危機のときの金融相場の動き>
2023年3月19日:米欧の銀行危機と、金融商品の価格
(本稿は有料版、無料版共通の緊急増刊2号です)
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著者:システムズリサーチ:吉田繁治
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米国と欧州のインフレを原因にする中央銀行の利上げから、金融商品
(通貨、債券価格、株価、金価格)が、普段より大きく、動いていま
す。基本は、インフレ対策としての2022年からの世界的な利上げです。
1%金利が上がるにつき、国債と債券価格は約8%下がるからです。
リーマン危機(2008-2012)、コロナ危機(2019-2022)、ウクライナ
戦争(2022-2023)が複合した負債増加から、世界の負債はGDPの3倍
に膨らんでいます(300兆ドル:3京9000兆円)。1%の金利で390兆円、
4%なら金利だけでも1560兆円(日本のGDPの3倍)にあたるからです。
平均残存期間8年の国債は、1%の金利上昇につき8%、3%上がると
24%、時価が下がります。
今週の緊急号第二弾の本稿では、最初に「経済と金融の危機のとき、
金融商品の価格はどう動くか」の経験則を、解析して示します。経験
則とは、金融市場の「集合知」の動きです。
本稿は、有料版・無料版共通の、今週の第二弾です。2023年になって、
まず米欧に現れている銀行危機を分析し、包括的に述べます。金融に
は身勝手で専門的な用語と、部外者には意味がわかりにくいことが多
いので、謎を解くように解説します。
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<Vol.1321号 緊急増刊2:危機のときの金融相場の動き>
2023年3月19日:有料版・無料版共通
【日曜緊急号の目次】
■1.プロスペクトの理論
■2.経済と金融危機のときの通貨の動きの経験則:この項では、経
済・金融危機のときの通貨(実効レート)の動きを解析します。
■3.MMTの失敗が、今、襲ってきた
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