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日刊 大石英司の代替空港

日刊 大石英司の代替空港
日刊 大石英司の代替空港 ▲▽イラク戦争20年に想う▽▲ 告知1:新刊:「台湾侵攻10-絶対防衛線」。昨日、横浜から入手のご報告を頂 戴しましたので、運が良ければ今夕辺り、名古屋辺りまで行っているかもです。 ブログの左サイドバーに追加しました。 告知2:私はもう忙殺モードに入っていますorz。明日火曜日は祝日らしいので、 ブログ&メルマガはお休みです。 *今日はその祝日との谷間なので、ニュースは少なめです。 ※ イラク戦争 開戦から あすで20年 混乱続く 民間人20万人が犠牲 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230319/k10014013161000.html *「サダム時代の方がよかった」腐敗や混乱に絶望する市民 イラク戦争から20年 https://www.tokyo-np.co.jp/article/239001  ずっと以前から書いているように、私はあらゆる独裁政権は、武力行使してで も打倒されるべきだという立場の人間なので、米軍のイラク侵攻を「間違ってい た」と批判する気は露ほどもありません。それは失敗したのか? イエス、失敗した。  なぜなら、当時、アメリカやアメリカに同調した国々がそのゴールに描いたの は、イラクのフセイン政権の打倒では無く、独裁を打倒した上で、民主主義国家 を打ち立てることにあったから。  アメリカは、ベトナム戦争の教訓も忘れ、軍政の備えも無くイラクでもアフガ ンでも失敗した。しかし事実として考えるならば、イラクは今アメリカにとって 何の脅威でもない。国は混乱して希望もない状況だが、ではフセイン政権があの まま続いていたらどうなっていたか? 民衆は独裁政権の圧政に苦しみ、フセイ ンは間違い無く核開発をやり遂げていたことだろう。  脅威の芽を潰せる内に潰したアメリカの戦略は間違っていなかった。カーター 訪朝をやらずにあの時、北を潰しておけば良かったのに、北朝鮮は、もはや潰せ ないほどの核大国になってしまった。そして民衆は今も飢えて苦しんでいる。 カーターによる和平を礼賛する連中は、今の北朝鮮問題に責任を取れるのか?  イラクの現状は、誠に気の毒で哀れなことで、その後イスイス団の拠点にもな ったりはしたが、少なくともアメリカも西側世界も安全になった。中東の脅威を あの戦争で一つ取り除いたことは事実だ。  アフガン問題も含めて、もっと上手くやれたかも知れないし、そうすべきだっ たが、ミャンマーでの独裁政権の好き放題を見るに付け、アメリカが世界の警察 官から手を引いたことの代償は大きい。シリアの混乱、プーチンのウ国侵略も招 いてしまった。  失敗したのは、イラクへの侵攻作戦ではない。独裁国家を軍事力で解体したこ とではない。その後のケアだ。アフガンにしてもイラクにしても、西側各国に一

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  • 作家・大石英司が日々の出来事に関して alternative な視点を提供するマガジンです。政治経済軍事からヲタ他の柔らかい話題まで扱っています。 原則として、毎日発行です(今は月2回、日曜のお休みを貰っています)。契約上は、土日祝日及び、日本の労働習慣に照らして妥当と思われる日数の定休日を頂戴することを明言しております。 システム上、「不定期発行」となっていますが、設定を「不定期発行」にしないと、土日のお休みや、発行者の病気等によって、突然休んだ場合に、システムが事故発生中と判断して、最悪の場合、発行できなくなる恐れがあるからです。
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