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保守がインボイスに賛成するのは「ルサンチマン」故である~ラッシュ『エリートの反逆』が明らかにした強者のルサンチマン

藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~
インボイス制度は簡単に言うと、その導入によって次の様なことが起こるものなのです 「インボイス制度が今年の10月導入されると、今まで消費税を納める必要が無かった売り上げ1000万円以下の零細事業者・個人事業者達も、(事実上)消費税を納めなければならなくなる」。 つまりその本質は、「免税業者からも税を取り立てるようにする制度変更」なのです。 そうなると、デザイナーだとか声優だとか一人親方や個人タクシードライバーとかも、今まで払って無かった税金を払わないと行けなくなります。 例えば、800万円の売り上げがあったタレントさんは、インボイスが入れば(かつ値上げしなければ)約73万円もの大増税になるのです! その結果、多くの事業主の貧困化が一気に進行する他、廃業に追い込まれるケースも多発する事になります。実際、声優業界は、インボイスが入れば3割弱が廃業を検討すると表明しているそうです。 そんなこんなで、全国の零細事業者、個人事業者はインボイスに大反対しているのです! (なお、それだけの増税に耐えかねた事業主は、何とか生き延びようと、「値上げ」を試みます。そうなると、発注業者も我々消費者も皆、値段が上がる、という不利益を被る事になります。つまり先の73万円を、タレントさん(下請け)、TV局(元請け)、あるいは、視聴者’(消費者)の三者が分担しながら負担する事になるわけですから、結局皆にとって不利益が生ずるのです)。  

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