2023/3/27
Vol.346
「2023年・冬 日本出張紀行(3)」
東京最終日を迎え、実家の岡山へと里帰りの朝を迎えました。今回のイベントの最大のパーティーは、地元・岡山での出版記念パーティー。すでに定員の150名を超え、現状、無理やり170名を収容すると主催者より連絡を頂いていました。生まれ故郷での凱旋に特別な想いもあり、逸る気持ちを抑えて、新幹線に乗り込むため、東京駅に向かいます。
途中、ニューヨークの編集部より電話が入ります。いま、新幹線に乗るため東京駅に向かっているところだよ、とスタッフに説明するとすぐにUターンしてくれとのこと。有明にて今夜、開催されるTHE LAST ROCKSTARSのコンサート会場に取材しに行ってほしいとのこと。YOSHIKIさんの米国のマネージャーより「Yoshiki would like Yoshiaki to interview him」 とご指名の連絡。
日本音楽史上最大のカリスマに名指しされるのは、インタビュアーとしてこれ以上ないほどの光栄。だとして、今夜? すでに岡山行きの新幹線のチケットも、岡山市内のホテルも予約し、支払い済みだ。同時に、あまりにタイトなスケジュールから、田舎への帰省で、すでに完全にOFFモード。向こう2日ほど放心状態になる予定。
妻よりLINEが入ります。「日本音楽史上最大のカリスマに名指しされ、断るインタビュアーはインタビュアーやめちまえ」と。
続いてうちの社員からも「OKです! 本人に会場に行かせます」と社長の許可なく先方に返信したとの連絡も。
「運転手さん、、ごめんなさい」と東京駅が目前にもかかわらず、Uターン。移動日を移動してコンサート会場へ。急きょ、当日に決まった6度目の単独インタビュー。
ありゃりゃ、と口ではつぶやくもどこかワクワクしていることも自覚しています。やっぱり1000人以上にインタビューしてきて、YOSHIKIさんは特別な存在。過去1000人のうち、レコーダーで今でも消せないでいる音源が4人だけ。その中のひとり。
有明の東京ガーデンシアターへ。コンサートを実際に体感すると、それだけでUターンしてよかったと思えました。やはり、YOSHIKIさんも、HYDEさんも、SUGIZOさんも、MIYAVIさんもカッコ良すぎる。4人が並ぶだけで、オーラがすごく何より絵になる。そういえば、4人とも単独インタビューさせてもらったなぁと考えているうち、今日、いまからまたYOSHIKIさんと対面に座って、言葉をぶつけ合えると思ったら、一瞬でも、戻ってくるのに躊躇した自分をど突きたくなる。
コンサート終わってから、日本国内のマネージャーさんが申し訳なさそうに話してきます。え。まさか、ここまで来て、ドタキャン? 取材中止? 「いえいえ、YOSHIKIも高橋さんと話すのを楽しみにしていたんですが、コンサート終了後、そのままファンクラブ会員のみに、打ち上げ生配信することが決まってしまい、、、」あ。まったく問題ないですよ、ここまで来たら、いつまでだって待ちます。「そうではなくて、ここの会場が夜半1時過ぎてしまうと、契約上出ていかなきゃいけなくて、、」
ということで、結果、与えられたインタビュー時間は5分ー! YOSHIKIさんとの過去5度の単独取材は、想定以上に深く、深く、入り込み、ドキッとする言葉にえぐられ続けてきた歴史。5分だと奥に潜む本人さえ気づかない言葉は拾えない。まいったなぁと思ったところで、YOSHIKIさん登場。シャンパンを飲まれてご機嫌なご様子。会って開口一番「あ、専属インタビュアー!」と笑ってくださいました。この笑顔で男の僕でもヤられる。
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