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【痛くない死に方 2023年第12号】抗認知症薬の「デビル処方」ってなんだ?

長尾和宏の「痛くない死に方」
  • 2023/03/25
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2023年 第12号 【長尾和宏の「痛くない死に方」】 長尾和宏です。 WBCで日本が優勝し、夢のような一週間でしたね。 そう、僕もまさに夢のような一週間。 おかげさまで、無事に、人生初の東京青山&横浜でのライブが終わりました。 誰も来てくれなかったらどうしよう…ずっと不安だったけど、大勢の人が来て くださった。中には、3回すべてお越しくださった人もいて、胸が熱くなる。 還暦過ぎからの僕の細やかな「夢」、歌手としてステージに立てたらなという…… いや、よく考えたらささやかどころか、とてつもない「夢」がまたひとつ、 叶いました。東京でも歴史ある南青山マンダラ。そして、新しい場所だけれども 横浜の一番おしゃれな場所であるみなとみらいにある横浜ブロンテ。 春の貴重な一日を、僕のライブのために足を運んでくださった皆さんに心からの お礼を申し上げます。配信を見てくれた方にも! ありがとうございました! 「まぐまぐ!のメルマガ読んでます!」と声をかけてくださる人も多くいて、 うれしかったな。僕の本音を知っている人たちに出会った気がして。 ライブで実に45年ぶり? くらいに衣装で学ランを着た。サングラスをかけた。 60歳過ぎて学ラン着ているおかしなオッサン……恐る恐る楽屋で鏡を見たら…… おっと?以外に似合うじゃありませんか!? 鏡の中に、どこからどう見ても医者に見えない不良な自分がいて、思わず笑った。 医者になってからずっと真面目に生きてきたつもりだけど、心の中では、巨大な組織 に反抗しまくりの不良であった。鏡は正直だね。 SNSに写真を上げたら、似合う! とか、惚れてまうやろ!と言ってくださる方がいた。 60代になって、それまで心の奥底に閉じ込めていた「反抗期」が暴れだした感じ。 だから、尾崎豊が好き。ずっと好き。「路上のルール」ならぬ、「医療界のルール」から いつもはみ出してきた人生。だから4月25日、尾崎の命日にライブをやることも決めた。 今までずーっと我慢してきたんだから、もう好きに生きてもええよ、と天からの声が 聞こえるきがした。そういえば思春期ならぬ「思秋期」という岩崎宏美さんの歌がある。 青春は忘れもの、愛しても傷つき。老人は壊れもの、過ぎてから気づく。 そう、老いるとは、「過ぎてから気づく」ということでもあるんだな。 松田聖子の名曲『制服』にも、「失うときはじめて、まぶしかったときを知るの」 という、松本隆さん作詞の珠玉の一行がある。 若くて、ぎらぎらして生きているときには、何を見失っているのかさえわからないもの。 だから僕は、今回のツアーに「卒業」というタイトルをつけた。 今になって僕のこころに、松本隆さんのこの「制服」の一行が、沁みる。 横浜のライブでは、尊敬申し上げる宇崎竜童さんの『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』 の替え歌で、『港のナガオ、ヨコハマ・ヨコスカ』を学ラン姿で歌唱した。 宇崎さんとは僕の原作映画『痛くない死に方』に主要キャストでご出演いただいたという 深い深いご縁がある。宇崎さんのような70代になれたらいいなあと憧れている。 このメルマガの読者の皆さんにだけこっそり替え歌の歌詞を紹介しよう…笑ってください。 「港の長尾 ヨコハマ ヨコスカ」 ちょっと前なら覚えちゃいるが 三年前ならちとわからねえなあ 歌が好きな医者なんて 尼崎には沢山いるからねえ

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  • 長尾和宏の「痛くない死に方」
  • 本邦初!100パーセント「死」のことについて語るメルマガ。2000人以上を看取った医師であり、日本尊厳死協会副理事として、日々「死」と向き合う医師と一緒に、死に方について考えませんか? 家族の死と向き合わなければならない人、大切な人が死んで、喪失感から抜け出せない人、今、どうしようもなく「死にたい」人も……あなたのこころに届くメッセージが満載です。
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