『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」3月27日号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」2023年3月27日号
●赤羽雄二の視点:問題把握・解決力を鍛えておく(その2)●今週の相談
・今話題のChatGPTを仕事にも活かしたいと考えていますが、上司が全く理解してくれません。「そんなものを使って何になる、ウソばっかりつかれるぞ」という感じです。どう説得すべきでしょうか。
・最近リーダーになったのですが、10歳下の部下が「仕事を頑張ってもしかたない」と投げやりな態度です。どうやって接したらいいでしょうか。
・社員30人ほどのサービス業です。私は幹部の一人なのですが、社長が何もかもいい加減であり、かつ言うことがころころ変わるので、疲れてしまいました。どうすればストレスを減らすことができるでしょうか。
毎週月曜日発行
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【はじめに】
本メルマガでは、皆さんからの仕事やプライベート上の多くの悩み・質問にていねいにお答えします。メルマガを購読している方なら、どなたでも質問&相談が可能です。(ご質問: akaba@b-t-partners.com )
【『ゼロ秒思考』とは】
『ゼロ秒思考』は、マッキンゼーで14年間、その後も多くの企業、個人を支援してきた私が生み出した独自のアプローチです。
「メモ書き」によって思考と感情の「言語化」に慣れ、強化することで、どんな人でも確実に頭がよくなり、心が強くます。くよくよしなくなります。何をすべきかがわかるので、行動も早くなります。
20数年にわたって改良し、内外で実践していただいた結果、10万人以上の方に効果を実感していただいています。
誰でも、どこでもできて、お金もほとんどかからないシンプルな方法ながら、効果は絶大です。実践された方々からのコメントの一部を紹介します。
「明らかに日々の思考量や行動量が増えた」
「打てば響くような会話ができるようになった」
「オリジナルな企画書をすぐに書けるようになった」
「自分に自信がついた」
「気持ちを素直に伝えらえるようになった」
本メルマガは、この『ゼロ秒思考』をベースに、皆さんの悩みに答えていきたいと思います。
赤羽雄二の視点: 問題把握・解決力を鍛えておく(その2)
ポイント38 ゼロベースで考える
ゼロベースで考えるとは
本来どうあるべきかを現状にとらわれずに考えると、斬新な視点が生まれます。従来からのやり方、一応上手くいっていたやり方、特に疑ったことのない社内の仕組みなど、一つひとつ本来どうあるべきか、ゼロの状態から考えていきます。
ほとんどの仕事は過去の延長線上にありますので、こういった考え方、アプローチにより、新しい成功のポイントが見えてきます。
私は、マッキンゼーの価値のかなりの部分が、この「ゼロベース思考」であるといってもよいと思っています。それほどに重要な思考法だと言えるでしょう。
企業内に長くいると、既存の枠組み、既存の事業構造、既存のビジネス常識にとらわれて、新しい発想ができなくなります。このことは、どの企業であっても一度問題化するはずです。わかっていても、そのワナから抜け出せなくなってしまうのです。
マッキンゼー流のゼロベース思考を身につけていると、どういう場合でも即座に原点に戻り、このビジネス、この業務、この議論は本質的にどういうもので、ゼロベースで考えた時どうあるべきか、すぐ浮かぶようになります。
どうあるべきかだけではなく、なぜそうなのか、それと現実がどのくらいずれているのかも瞬時に見えます。
気をつけることは、自分が今いる組織内には、多くの場合、当然とされている古くからの習慣、暗黙の前提条件があって、それに対して触れることは決して奨励されていないということです。
それらの点について吟味するとか、違う意見を出すとか、違う方向から考えてみることは歓迎され
ませんし、もっと言えば嫌われると言ってもいいです。
唯一、組織のトップがゼロベースで考えることを強く奨励し、コミットしている場合は表だった抵抗がなくなりますので、少しだけ進めやすくなります。ただ、実態としてはなるべく足を引っ張ろうという力が働きますので、注意しながら進める必要があります。
ゼロベースで考えるには
ゼロベースで考えることは「仮説思考」以上には、少しむずかしいかも知れません。なぜならば、人は何もかも疑いながら生きているわけではないからです。ほとんどは今ある枠組み、現在の状況のなかで理解し、特に疑問を持たずに生きているので、それ以上深まりません。
たまに「あれ?」と思うことがあっても、特に意識していないとすぐ忘れてしまいます。なので、逆に意識して「ゼロベース思考」に取り組んでいると、かなり力がつきます。
具体的には次のようにします。
1.組織内の暗黙の前提条件をメモにリストアップし、それを取り払ってみるとどうなるのかを、メモを書いてみるのがいいです。わざわざ書いてみると、頭のなかだけで考えていたのとはかなり違う発見があります。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)