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政界大注目の奈良知事選(その1)~維新・奈良上陸か否かは、「有権者による保守の一本化」の成否にかかっている~

藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~
今、全国で地方選挙が展開されていますが、その中でも特に大きな注目を集めているのが、奈良県知事選挙です。なぜかというと、ポイントは二つ。  第一が、「維新」が奈良県知事のポジションを獲得し、大阪から奈良へとその勢力を拡げるか否かというポイント(今まではあり得なかったのですが、今回に限ってはその可能性が高いのです)。第二が、「維新」が知事選挙で勝利すれば、その責任を取らされ「高市氏は首相候補として終わり」となる。つまり高市氏が首相候補として潰されるか否か、というポイントです。  この二点故にこの選挙は、奈良の未来に巨大な影響をもたらすのみならず、日本の政治全体にも大きな影響を及ぼすものとなっています。  まず、これまで奈良は維新の影響が殆ど無いエリアでしたが、維新知事が誕生すれば、「激しい改革」の波に奈良が晒される事になります。 一般の国民の中には、「維新の改革」が何やら善いモノであるかのように捉えている方は多いかと思いますが、その中身は、「小泉・竹中改革」に代表される「緊縮」と「混乱」に埋め尽くされたものであることは、拙著「大都市自治を問う」で詳しく論じた通りです。 https://www.amazon.co.jp/dp/4761526106 例えば、コチラの論文(https://policy-practice.com/db/3_137.pdf)で明らかにされたのが、「維新政治」が始まった途端、大阪府でも、大阪市でも、 『インフラ投資(土木費)を削り、その分を借金返済(公債費)に回しはじめた』 という事実です(詳細は下記表をご覧下さい)

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