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山中委員長で原子力規制委員会の独立性を守れるのか

国家権力&メディア一刀両断
永田町異聞メルマガ版      「国家権力&メディア一刀両断」 2023.03.30                   新 恭(あらた きょう) ----------------------------------------------------------------------       山中委員長で原子力規制委員会の独立性を守れるのか ---------------------------------------------------------------------- 3月2日発行の当メルマガで、原発の運転期間を60年以上に延長するための法改 正について、原子力規制委員会が「意見を述べる事柄ではない」として容認し たことと、その考え方を委員会の総意のごとくでっちあげた張本人は山中伸介 委員長なのだという筆者の見方を書いた。 委員会の議事録をたどっていけばわかることで、れいわ新選組の山本太郎議員 も同じ見方をしたのだろう。3月16日の参議院東日本大震災復興特別委員会で、 次のように山中委員長本人にただした。 「そもそも山中委員長がよく引用している『運転期間の定めは利用政策判断で あり規制委員会が意見を述べる事柄ではない』という文言、もともとは誰が発 言したものなんですか」 山中委員長の答えはこうだ。「令和2年の7月22日に規制委員会が開かれ、その 時に私が、運転期間は原子力利用の政策側が判断すべき事柄であって原子力規 制委員会が意見を述べる事柄ではないという意見を申し上げました」 はっきりと自らの発言がもとになっていることを認めたのである。2020年7月2 2日開催の規制委員会で、委員の一人だった山中氏の発言した内容が、メン バー間で議論を深めることもなく、1週間後の同年7月29日に事務局(原子力規

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