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『 田中優の未来レポート 』
第280号/2023.3.30
http://www.mag2.com/m/0001363131.html
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宇宙線と体内環境
人はいつも自分を中心にして考える。だから「天動説」が生まれるし、小さな範囲で完結するみたいに考えたがる。
今回の「二酸化炭素による地球温暖化」説もそうだった。気候変動は「二酸化炭素の排出」という地球単独のことだったし、それも人間単独のことだった。でもこうした視野の狭さが嫌いなのだ。地球を中心に天体が回っていて、私がこう考えるから世界はこうなるというような身勝手な世界観を生み出してしまう。それこそが狭量な世界を作り出している本体ではないのか、と思うからだ。だからなるべく大きな視点から見直したい。その思いがいつも「巨視的な視座」を求める。間違っているのではないかと自分の考えを振り返るのだ。
冷静に考えれば当たり前のことだが、誰かを中心に世界は回っていない。世界の一隅にあるだけだ。しかも宇宙は果てしない広さだ。そこで起こっていることはまだ人間の理解が及ばないところも多い。やっと宇宙空間から調べられるようになってわずか半世紀、まだまだ調べるごとに理由のわからないことが起きている。その宇宙の側で起きたことが人間の住む地球にも影響するのだ。
だから今は宇宙に関する知識を得ようとしている最中だ。それは早すぎて本での知識より、YouTubeのような動画からの知識の方がずっと便利だ。かつてはとにかく本を読んで知識を得てきたが、どうも動画の方からの知識の方が早いかもしれない。しかも老眼で読むのが厳しくなってきたので、今やYouTubeがあることがうれしい。
とにかく簡単にお薦めなのが、ブライアン・コックスが説明してくれる宇宙論だ。こちらはYouTubeではなくBBC放送が作った「神秘の大宇宙」などだ。若くて親切そうでブライアンの説明する宇宙論はとても面白い。amazonプライムやU-NEXTにあるのでぜひ見てほしい。
この宇宙の動きが人間の歴史や生活に直結する。そのダイナミックさに比べると、二酸化炭素の排出による地球温暖化説など信じるに値しないとさえ思ってしまうのだ。
さて、その地球という惑星に住む人間にとって一番の問題は何だろうか。重大なのは規制されない危険化学物質の汚染だと思う。永遠の化学物質と呼ばれる「有機フッ素化合物」の汚染は全国に広がりつつあるし、ネオニコチノイド農薬が規制緩和されて全国に広がって、今や汚染のない場所を探すことの方が困難だ。それと歩を同じくして「子どもたちの 要指導児童数」が増えている(図1)。
図1
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/1402845_00008.htm
要はそれらの化学物質を作ることで利益を得る企業を優先し、人の生命を考えない「金の亡者」ばかりを勝たせるせいで、人々の中の特に弱い子どもに被害を及ぼしているのだ。
しかも有害化学物質がどのようにして悪影響を及ぼしているのかはとても難しい。人は様々なメッセージ物質で臓器などの動きをコントロールしている。このことはNHKが放映した、タモリとノーベル医学・生理学賞受賞者の山中伸弥さんが司会している『人体という名の「巨大な情報ネットワーク」』という番組に詳しい。これを「NHKオンデマンド」で見ている(有料なので注意)。
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