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知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
vol. 170
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みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。
今回は、TikTokの問題についてご紹介します。
3月23日に、米連邦議会でTikTok問題に関する公聴会が開かれました。日本の報道では、「TikTokが違法に米国人の個人情報を収集している疑惑」に焦点があたっていますが、公聴会ではその問題ともに、不適切コンテンツが青少年に与える悪影響も大きな論点となりました。
実際、TikTokのコンテンツに影響された未成年の死亡事故も起きているため、決して無視できない問題になっています。
このような不適切コンテンツの問題は、UGC(User Generated Content)を共有するSNSに共通した問題です。不適切なコンテンツは公開をしないフィルタリングを行うしかありませんが、ポルノや暴力など多くの人が不適切だと認めるものであればともかく、なんでもかんでも排除をしていたら、今度は言論の自由と衝突をすることになります。
バイトダンスは、過去、このような不適切コンテンツにどのように対応してきたのでしょうか。
今回は、公聴会で議論されたTikTokの問題をおさらいし、バイトダンス創業者、張一鳴の軌跡をたどりながら、バイトダンスが不適切コンテンツにどのような対応をしてきたのかをご紹介します。
知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 170
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▼目次▼
米国議会はTikTokの何を問題視したのか。張一鳴の発想とUGCの衝突
小米物語その89
今週の「中華IT最新事情」
Q&Aコーナー
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米国議会はTikTokの何を問題視したのか。
張一鳴の発想とUGCの衝突
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今回は、TikTokが抱える問題についてご紹介します。
3月23日に、米連邦議会で、TikTokに関する公聴会が開かれ、TikTokの周受資(ショウ・チュウ)CEOが証言をしたことはさまざまな報道でご承知だと思います。出席した議員たちは「TikTokを禁止すべきだ」という前提であるため、非常に厳しい質問がチュウCEOに浴びせかけられました。
TikTokの何が問題になっているのでしょうか。問題とされるのは次の5つです。
1)違法な情報収集をしているのではないかという疑惑
2)合法的な収集情報の扱い
3)未成年に与える悪影響
4)報道に与える悪影響
5)米国による中国つぶし
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