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ビジネス知識源プレミアム(水曜刊:660円/月:税込):Vol.1325
<Vol.1325号 緊急増刊:
中央銀行への信認とは通貨への信認である>
2023年3月31日:米欧の銀行危機と、金融商品の価格
本稿は増刊として、有料版・無料版に共通とし、シングルテーマとします。有料版のみの正刊は、毎週水曜日に送っています。
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著者:システムズリサーチ:吉田繁治
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今回の増刊号のテーマは、財務省・日銀が国会で答えることのできなかった、「中央銀行への信認とは何か?」を、事例の分析から探求するものです。
日銀が国債を買って円を増発することを(MMT:現代貨幣論の仮説)を、景気浮揚策として要求した自民党の西田昌司議員(参議院)に対し、財務省は「(限度を超えると)財務省・日銀への市場の信認が失われる可能性がある」と答えています。
ところが、この「信認」が何であるかについての追加質問には、財務省・日銀は答えることができなかった。
情けないことですが、これが財務省と日銀(企画課長)の、金融知識の水準です。企画課長は、日銀の金融政策を起案する中枢にいる官僚です。
(財政金融委員会:22年3月15日)
https://www.youtube.com/watch?v=4d722ze-j2w
米欧で2023年3月10日から始まった銀行の危機に対して、米国財務省・FRBと、ドイツのシュルツ首相は、いずれも「銀行預金は、全額を保障する。銀行信用は盤石である」と答えています。
銀行危機の波及(システミックなリスク)を止めるのに、緊急秘密会議を開いて対策に必死です。世界的な金融危機になった2008年のリーマン危機を繰り返さないためです。ドイツ銀行が、今、危機の渦中にあります。
米銀の5位の大手、チャールズ・シュバウも、危機になっています。2023年は好調だった株価が、1日で80ドルから62ドルへ急落しました。原因は、金利が上がって保有国債と債券の20%下落があり、預金取り付けが起こっているからです。
【ドル危機の兆候】
世界の各地で、一回の預金引き出しの制限が始まっています。原因は、世界の銀行の、ドルの流動性(ドルの預金量)が減っていることです。ドルを補充しなければならない。これは「ドル買い/自国通貨売り」になるので、銀行の自国通貨の流動性(現金)も減っているのです。
米欧のドル、ユーロ、英国ポンド、スイスフラン、円の金融は、基軸通貨ドルを通貨交換の媒介通貨としてつながっています。
米国FRBとユーロのECBそして日銀は、目には見えない通貨交換の太いパイプ(送金回線のSWIFT手順)で連結しています。米欧日の中央銀行は、マネーを融通し合う組織です。われわれの通貨交換と国際決済は、中央銀行間の、差額の送金になっているのです。西側世界の銀行は,1つのチェーンストアです。
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<Vol.1325号 緊急増刊:
中央銀行への信認とは通貨への信認である>
2023年3月31日:有料版・無料版共通
【緊急増刊 目次】
■1.52年で賞味期限が切れたドル基軸体制
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