■「考え方のクセ」を変えてみる
自信を持つには、自分を好きになることだ。そのためには、まず自
信満々な人に対して嫌悪感を抱くことをやめるべきだ。そういう人
は自分自身のことが好きになれないからだ。
まずは自分を高く評価することをポジティブにとらえることだ。
「自分が魅力的だ」と公言してはばからない人に出会ったら「自分
もこうありたい」と考えることだ。
自信のある人は、自分のことをイケメン、美人と思っている。客観
的にはそう思われていなくても気にしない。つまり勘違いしている
のだ。自信をつけたいなら、それくらいで丁度いい。
「ナルシシズム」と「自信」は、ほとんど同じような概念だ。こ
こでは「自信のある人」と同じ意味だ。自尊心、自己価値観、自己
効力感、自己肯定感なども、ここでは同じ概念と思ってほしい。
自信を持ちたいなら、まずは自分のことを魅力的な人間だと思うこ
とだ。自分の魅力はとても高いと勘違いするのだ。客観的には普通
の顔だちでも、本人が魅力的だと思えば、それでいいのだ。
★
占いを見る時は自分にとって都合のいいことだけを信じて、都合の
悪いことは信じないという態度を貫くことだ。自信のある人は、こ
れを無自覚・自動的にやっている。そういう思考構造なのだ。
悪いことを言われると気になってしまうという人は、そもそも占い
をやらないというルールで生活することだ。やらなければ、不愉快
な結果を目にすることもない。
他人に結果を見てもらい、いい情報だけ教えてもらうのもいい。自
信がある人は、こうして自分の気分を害する情報には接しないようにしている。
仮にそういう情報に接してしまったら、無視したり、ポジティブに
ゆがめて解釈したりする。いちいち気分がへこまないようにしてい
るから、いつでも自信を持っていられるのだ。
★
気分が悪くなるようなことは、たくさんある。イヤなことは、さっ
さと忘れてしまうにかぎる。記憶にとどめておくのはポジティブな
ことだけでいい。この姿勢が大切だ。
もともと、人間の脳は、ポジティブなことだけを残して記憶するよ
うにできている。これを心理学では「記憶の楽観主義」と呼んでい
る。
ネガティブなことをいつまでも覚えていると、心理的に苦痛でたま
らないからだ。脳は、そういう記憶はさっさと忘却させようとするのだ。
ところが、自信のない人は、イヤなことをいつまでも覚えている。
何度も、何度もそれを思い出し、そのたびに自信を失っていく。つ
まり、人として不自然なことをやっている。やめるべきだ。
記憶の手がかりになるものは処分する。幼少期にぽっちゃり体型だ
ったことがトラウマなら、幼少期の写真は焼き捨てればいい。思い
出す手がかりがなくなれば、記憶も自然に薄れていくからだ。
★
自分の欠点はいくつもあげられるものだ。それでも決して全部が悪
いわけではない。だから「全体としてはOK」と考えるようにする
べきだ。そう考えれば、自信を持つことができる。
たとえば、不用意な発言で誰かの気分を害した時など、自分を責め
たくなるものだ。そんな時でも、必ず最後には「それでも、やっぱ
り全体としてはOK」という終わり方をするべきだ。
自信がない人は、ほんの少しでも自分に悪いところがあると「全部
が悪い」という思考になりがちだ。こういう思考をしていると、い
つまでも自分に自信が持てないのだ。
自信がある人は逆だ。仮に少しくらい悪いところがあっても「全体
としてはOK」という思考をとる。だから、いつまでも自信を失わ
ずにいられるのだ。
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