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【痛くない死に方 2023年第13号】レビー小体型認知症にドネペジルを推薦した医師の死に想う

長尾和宏の「痛くない死に方」
  • 2023/04/01
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2023年 第13号 【長尾和宏の「痛くない死に方」】 長尾和宏です。 まずは今週も御礼から。3月26日の神戸のシンポジウムに来てくださった皆さん 誠にありがとうございました。日曜日にもかかわらず午前中から足を運んでくださり 心より感謝しております。 僕は真面目に、前座として90分、ワクチン後遺症、イベルメクチンのこと、この3年 あまりの国の失策について、いろいろお話をさせていただきました。 まぐまぐ! の多くの読者さんから「配信してほしい」というメールをいただきましたが 一部の悪意ある人たちが、SNSで僕の発言を切り取って勝手に発信するリスクがあるため 配信はやめよう、とスタッフたちと決めました。 僕は、コンサートと講演会は明確に切り分けているつもりです。 ライブハウスの歌の配信は、今後もチャレンジしてみたいです。しかし講演会、特に、 コロナワクチン後遺症やイベルメクチンに関する講演会に関しては、長尾が何か失言を しないかと虎視眈々と狙っている人たちが、僕の発言を歪曲しようとします。 彼らは一体何が狙いなのか? ただの愉快犯なのか? それとも何処からかお金をもらっ ってやっているのか? 「そんなの考えすぎでは?」と言ってくれる人もいるけれど、 与党がウエブ会社に依頼して、ツイッター匿名アカウントを使って野党を批判していたと いう疑惑が高まっている「DAPPI事件」も記憶に新しい。 しかしなぜ、ワクチン後遺症について国はその実態を直ちに調査して、日常生活を奪われた 人たちに救済の手を! という運動が、「反ワク」と揶揄されなければならないのだろう? 僕にはさっぱりわからない。だって、当事者はワクチンを打った人たちなわけで。 それがなぜ、「反ワク」扱いなのか? 打て打てドンドンに従って素直に打った人たち をさらに批判するとは……。 たとえば、である。原爆で人生を奪われた被爆者たちが、「戦争反対」と叫んでいたら、 その人たちを、「反日」と呼んだりするものなのかね? ネットの世界にいる人ほど、その人の痛みはわからずに、すぐに無意味なカテゴライズを するように思う。26日は、ワクチン後遺症の当事者やそのご家族の皆さんも、多く足を運 んでくださっていた。僕が会場のロビーに出れば、ワクチン接種後の身体の変化や家族の苦 しみを切々と訴えてくる。ただ、僕の患者さんでない人、診察したことのない人に、僕も 詳しい説明をすることはできない。 でも、僕はあなたの痛みに寄り添っているよ。そういう想いだけは伝えることができる。 それは、リアル講演会だから叶うこと。画面越しに、痛みに寄り添うことは難しいよね。 人の痛みに寄り添う。それが、コロナで分断されたつながりを取り戻すということ、 ではないか。「ぼのぼの」などで知られる漫画家のいがらしみきおさんが、3月29日の 朝日新聞の「東日本大震災」特集に、素晴らしい記事を寄稿されていた。 いがらしさんは、2011年の震災当時、仙台に在住され被災した。被災者の目から 当時の日本はどう映ったか? その冒頭だけ、少し紹介させていただきたい。 朝日新聞3月39日朝刊から引用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ――これほどの災害が起きたというのに、被災地の誰もが助け合い、人を信じ、国や 神様などを呪ったりはしなかった。そして、被災地の各地で、水や食べ物やガソリン の前に並ぶ長く静かな行列は、私にはどこか宗教的なもののように感じられ、それを 日本人らしいと言ってしまうのは簡単だが、その時の被災地に満ちていた「人を信じる」 という空気感は、文化としての宗教しかないように見えた日本の中で、まるで「神様

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  • 本邦初!100パーセント「死」のことについて語るメルマガ。2000人以上を看取った医師であり、日本尊厳死協会副理事として、日々「死」と向き合う医師と一緒に、死に方について考えませんか? 家族の死と向き合わなければならない人、大切な人が死んで、喪失感から抜け出せない人、今、どうしようもなく「死にたい」人も……あなたのこころに届くメッセージが満載です。
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