日本にスタグフレーションの懸念
日銀は23年度の日本経済を実質1.5%成長で1.6%の低インフレ率復帰を予想、欧米諸国よりもインフレなき順調な成長シナリオを描いています。しかし、足元のインフレは予想以上に高止まりし、世界の金融不安が信用の縮小を通じて予想外の引き締め効果をもち、景気の悪化をもたらす懸念が出てきました。
景気の悪化とインフレの高止まりはいわゆる「スタグフレーション(不況とインフレの共存)」となり、政策当局の対応を困難なものにします。インフレ抑制を重視すれば景気の悪化が強まり、景気を優先すればインフレが長引きます。石油ショック当時の日本はインフレ抑制を優先し、景気の負担を強いましたが、いち早くインフレから解放された経緯があります。今回はどうでしょうか。
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