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渡辺勝幸の日本一元気になるメールマガジン
第4583号 令和5年4月2日(日)発行
発行部数 11,466 部
【「『リーマン前』に似ている米銀行株の値動き
─ 銀行株の急変動は金融危機に先行する ─」】
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【「『リーマン前』に似ている米銀行株の値動き
─ 銀行株の急変動は金融危機に先行する ─」】
「『リーマン前』に似ている米銀行株の値動き─ 銀行株の急変動は金融危機に先行する ─」
(Mizuho RT EXPRESS 2023年3月31日)
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https://www.mizuho-rt.co.jp/publication/report/research/express/2023/express-mk230331.html
シリコンバレー銀行の破綻は、
大きなニュースとなっていますが、
今後、どんな影響があるのか大きく注目されているところです。
「米銀行株固有ショック」、これが現在の2%に達した時期は、
リーマン・ショック前の、2007年12月。
その後、金融危機が発生したのは記憶に新しいところです。
いずれにしても、急激な利上げの副作用は大きくなるのではないでしょうか。
注視していきたいですね。
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【要旨ここから】
米シリコンバレー銀行(SVB)の経営破たん(2023年3月10日)に始まった、世界的な銀行株の下落に歯止めがかかりつつある。
米信用不安が波及する形となった、スイスのクレディ・スイスの信用不安に関しても、UBSによる救済合併を経て、落ち着きを取り戻している。
ただ、米銀行システムに対する市場の不安は、必ずしも払しょくされたわけではない。
株式相場全体の動きでは説明できない、米銀行株に固有の変動性を示す「米銀行株固有ショック」は、
SVB破たん後に2%台まで急上昇し、その後も2%近傍で高止まりしている。
2008年のリーマン・ショック当時を振り返ると、米銀行株固有ショックが現在の2%に達した時期は、2007年12月である。
それから半年余りの期間、米銀行株固有ショックは2%前後で推移した。
2008年7月に入ると米銀行株が乱高下し、米銀行株固有ショックは一気に5%台まで上昇したが、
米株式相場全体の変動性(VIX)の上昇幅は相対的に小さかった。
それから2ヵ月後の9月にリーマン・ブラザーズが経営破たんし、世界経済は深刻な不況に見舞われることになる。
先行き、米銀行株固有ショックがSVB破たん前の水準に戻らず、現在の2%近傍の水準にとどまった場合、
将来の金融危機発生リスクが水面下で増大している可能性は否定できない。
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