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中国襲う「金融非常時」、高まる銀行破綻リスク 共産党が強権で監督

勝又壽良の経済時評
  • 2023/04/06
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世界金融不安が中国へ 早くから警戒のIMF 住宅で大量在庫が発生 地方債務1200兆円 中国は過去10年間、不動産バブルをテコにGDPを押し上げてきた。それもついに、年貢の納め時になったようである。中国の経済活動が、厳しいゼロコロナ政策で逼塞させられ、住宅需要は失速したからだ。これまでの「住宅投機熱」は一変した。 住宅部門は、中国GDPの25~30%の寄与度とされる。最大の需要部門であるだけに、住宅需要の落ち込みは経済成長に大きな影響を与えるのだ。これが引き金になって、住宅関連企業の抱える過剰な債務の返済が滞り始めており、銀行返済へ跳ね返るリスクの高まりを見せている。 折り悪く、米国の急激な金利引き上げによって、米国内で銀行破綻が発生。それが、スイス金融機関へと波及するなど、世界の金融不安が一挙に高まる事態になった。過剰債務を抱える中国が、この圏外に立つことは難しい。地方銀行が、劣後債償還を見送る事態へと波及している。不動産バブル後遺症の渦中だけに、中国はまさに緊急事態の発生である。 世界金融不安が中国へ

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  • 勝又壽良の経済時評
  • 経済記者30年と大学教授17年の経験を生かして、内外の経済問題について取り上げる。2010年からブログを毎日、書き続けてきた。この間、著書も数冊出版している。今後も、この姿勢を続ける。
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