世界金融不安が中国へ
早くから警戒のIMF
住宅で大量在庫が発生
地方債務1200兆円
中国は過去10年間、不動産バブルをテコにGDPを押し上げてきた。それもついに、年貢の納め時になったようである。中国の経済活動が、厳しいゼロコロナ政策で逼塞させられ、住宅需要は失速したからだ。これまでの「住宅投機熱」は一変した。
住宅部門は、中国GDPの25~30%の寄与度とされる。最大の需要部門であるだけに、住宅需要の落ち込みは経済成長に大きな影響を与えるのだ。これが引き金になって、住宅関連企業の抱える過剰な債務の返済が滞り始めており、銀行返済へ跳ね返るリスクの高まりを見せている。
折り悪く、米国の急激な金利引き上げによって、米国内で銀行破綻が発生。それが、スイス金融機関へと波及するなど、世界の金融不安が一挙に高まる事態になった。過剰債務を抱える中国が、この圏外に立つことは難しい。地方銀行が、劣後債償還を見送る事態へと波及している。不動産バブル後遺症の渦中だけに、中国はまさに緊急事態の発生である。
世界金融不安が中国へ
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