永田町異聞メルマガ版
「国家権力&メディア一刀両断」 2023.04.06
新 恭(あらた きょう)
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大手電力は顧客データ盗み見で新電力を妨害している場合か
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岸田政権は原発回帰をめざして原子力政策を大転換した。その一方で、資源小
国日本を救うであろう再生可能エネルギーの普及は、諸外国に大きく後れをと
っている。
その原因としてコストや環境、技術などさまざまな問題が指摘されているが、
電力の全面自由化をうたいながら、いぜんとして大手電力会社が送配電の実権
を握っているため、再エネを扱う新電力会社の経営が成り立ちにくくなってい
る面も否定できない。実際、新電力が撤退するケースも目立っている。
大手電力会社は自らの経営努力の足りなさを棚に上げ、電気料金の大幅値上げ
を申請したり、カルテルを結んだり、顧客無視でやりたい放題だが、さすがに
当局もこれを見過ごすわけにはいかないとみえ、この3月末、独禁法違反で、
中部、中国、九州の電力3社が公正取引委員会から総額約1010億円の課徴金納
付命令を受けたのに続いて、大きな動きがあった。
関西電力と九州電力の社員が、子会社の送配電会社のシステムを通じ、商売ガ
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